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【食への想い】TANGO`S BEST SUNDAY BREKFAST!ローカル食材で作る『特別なモーニング』〜食材探しの旅〜
【京丹後市・伊根町】丹後ならではの、特別なモーニング
こんにちは。『食らし旅』編集部です。
おやすみの日に食べる特別な『モーニング』って、とっても幸せですよね。
美味しい朝ごはんのお店に食べに行くのも、もちろん贅沢ですが、いつもより少し早起きをして、一週間頑張った自分へのご褒美に丁寧に朝食をつくって過ごす日曜日の朝。
そんな時間って、最高に幸せなのです。
そして、こだわりを持った生産者さんが各地にいる、食が豊かな丹後では、生産者さんを回って食材を集めることで、とっておきのモーニングを作ることができます!
今回は丹後ならではの『モーニング』づくりを通して、丹後のこだわりの生産者さんの想いに触れてみたいと思います。
さあ、美味しい「モーニング」の食材を求め、生産者さんの想いに触れる旅へ。
レモン色のたまごは懐かしの味
朝食のたんぱく源と言えば卵でしょう!ということで、まずは朝食には欠かせない「卵」を求めて、伊根町へ向けて出発。
やってきたのは、伊根町の「三野養鶏場」さん。
養鶏場につくと、お父さんの三野 悟さんが、迎えてくれました。
三野養鶏場さんは、地元の多くの方に愛される、エサにこだわった養鶏に、ご家族で取り組まれておる農家さんです。
飼育されている鶏の数は2000羽程と、養鶏農家の中では、小規模な経営をされておられます。
小規模だからこそ、1羽1羽を大切にし、鶏のエサとなる飼料米を、一部自分のところで作るという取組もされておられます。
今日はお父さんが卵をパックに詰めてくれました。
三野さん:「サイズはどのサイズのがええかな〜?」
編集部:「では、おすすめサイズで!」
なんとも愛おしい肌色の丸いたまごたち。
三野さん卵の殻は、茶色です。
実は、鶏の毛色と、卵の殻の色は同じだってこと、みなさんご存知でしたか?
毛色が茶色の鶏は、茶色の卵を産み、白色の鶏は、白い卵を産むそうです。
そして、卵の黄身の色について。実は、鶏が食べるエサによって、黄身の色が変わるそうです。
三野さんの卵は、キレイなレモン色をしているのが特徴です。
三野さん曰く、昔の卵は、このようなレモン色のものが多かったのだとか。
『うちは、昔ながらの、シンプルな味わいの卵を目指しているんだ』
と三野さんはいつも教えてくれます。
直接購入に行かせていただき、話を伺うと、毎回毎回新たな発見があっておもしろいです!
三野さんありがとうございました!
お礼を伝え、次の食材を求めて、京丹後市弥栄町に向けて移動です!
日替わり魚出汁のラーメン屋でちょっと腹ごしらえ
ちょっとお腹が空いてきたぞ。ということで、少し腹ごしらえをしてから次の目的地へ向かうことに。
向かったのは三野養鶏場から車で5分ほどのところにある中華麺屋「イネノソラ GOHAN」さん。
ガラガラっと扉を開けると、カウンター席には常連のお客さんと店主さんが、お話をしているあったかい空間がありました。こんなところに、お店があるなんて。と思うような山間部ですが、お店の中は、子どもづれでもゆっくりできそうな空間が広がっています。
こちらの中華麺の特徴は、伊根漁港でその日に取れた魚を使って出汁をとるスープです!
(この日の中華麺はブリのお出汁でとったあっさりスープでした!)
さて、美味しい丹後ならではのランチをいただいた後は、お野菜を求めて移動です!
新鮮なオーガニック野菜を求めて
お野菜を求めてやってきたのは、京丹後市弥栄町にある『キコリ谷テラス』さん。
ここは、丹後でオーガニックのお野菜づくりに取り組まれておられる農家さんの集まり「Tango organic farmer`s market」の直売所として、SORA農園さんが運営をされている、おしゃれ直売所です!
SORA農園さんは、農場長の大場亮太さんと、主に販売を担当されておられる稲鍵佐代子さんのお二人で農業をされておられます。
(農場長の大場 亮太さん)
東日本大震災を契機に、「人の役に立つ仕事をしたい」という思いから、この丹後の地へ移住され、農薬や化学肥料を使わない、土作りを大切にした、持続可能な農業に取り組まれております。
また、野菜作りでは、「ケール」や「ビーツ」「チーマディラーパ」といった、丹後ではなかなか見かけない珍しいお野菜も栽培されており、地元の中にも、たくさんファンの方がいらっしゃる農家さんです。
到着した時点で、売り切れになったお野菜もたくさんありましたが、とっても甘くて美味しい「にんじん」や炒めると美味しい西洋青菜の「チーマディラーパ」などを発見!
よし、これは「にんじんラペ」と「チーマディラーパのソテー」を作るしかない!
パッとひらめいて、お野菜をゲット。
そして、探していた、Tango organic farmer`s marketのメンバーである「HandS Farm」さんの米粉パンケーキミックスもゲット!
HandS Farmさんは、お米を中心として、自家用の野菜も含めると年間70種ほどのお野菜を農薬や化学肥料を使わずに、栽培されておる農家さんです。
(HandS Farmの隅野さん)
お米も、代表的な品種の「コシヒカリ」だけでなく、「コシヒカリ」の親にあたる「旭4号」や「古代米」といった珍しいお米も栽培をされています。
また、お米を使った加工品として、「米粉」やこの「米粉パンケーキミックス」も販売をされておられます。
朝食の主食は米粉パンケーキに決定!
そしてパンケーキのお供に、近くでブルーベリーの栽培に取り組まれておられる「空詩土(そらしど)」さんのブルーベリージャムも購入。
これがまた絶妙な甘さと香りで美味しいのです。
ますます明日の朝食の期待が高まります。
色々と購入させていただき、
編集部:「今年の冬は雪が降らないですねぇ・・・」
稲鍵さん「今年の冬は暖冬でお野菜の成長が早いんですよ〜」
とお野菜の生育について教えていただきました。
こういうお野菜についてのお話が伺えるのも、直売所ならではの良さですね。
みなさんありがとうございました!
(お店で出迎えてくださったスタッフの皆さん。真ん中がSORA農園の稲鍵さん。)
ということで、最後の訪問先「ミルク工房SORA」へ向かいます。
最高の牛乳をもとめて!
食材探しの旅。最後に向かったのは、京丹後市久美浜町にある「ミルク工房そら」さん。
ミルク工房そらさんは、ジャージー種の乳牛を飼育されておられる牧場です。
「ミルク工房そら」は、「牛乳の美味しさを伝えたい」という思いから、平成12年に立ち上げられました。
常時20頭ほどのジャージー種が飼育されており、牛舎のすぐ隣にあるカフェ兼直売所では、牛乳、チーズ、バターなどの加工品や、ジェラートやソフトクリーム、窯焼きピザなどのカフェメニューをいただくことができます。
牧場のすぐ側にカフェを併設された理由には、「生き物の命をいただいていることを感じてもらいたい」という思いも込められているそうです。
(中にはこんなかわいい子牛も)
ジャージー種の牛乳は、乳量が少ない分、乳脂肪分が多く、味わいにコクがあるという特徴があるそうです。
このジャージー乳を使った「チーズ」も複数種類取り揃えておられるのですが、今回は「モッツァレラチーズ」と「リコッタチーズ」をいただくことに。
チーズに加え、パンケーキに混ぜるためにジャージー牛乳もいただきました。
これは、さらに贅沢なパンケーキが食べられそうです・・・!
朝食用食材に加え、ジェラートもいただきカフェスペースでゆっくり過ごさせていただきました。
ミルク工房そらさんありがとうございました!
これで全ての食材を調達することができました!
今回調達した食材がこちら
さて、明日はいよいよとっておきの朝食づくりです!
想いのこもった朝食をいただきます
翌朝。
いつもより少し早く起床し、最高に贅沢なモーニング作りに!
丹後の美味しい食材を家でいただく時に心がけていることは『極力シンプルに!』
生産者さんの想いのこもった美味しい素材を、シンプルにいただくのが個人的には好みです!
昨日いただいた食材から考えた、朝食メニューがこちら。
・米粉パンケーキ
・目玉焼き
・キャロットラペ
・チーマディラーパのソテー
・ジャージー牛乳
本日の朝食の調理時間は約1時間。
シンプルだからこそ、調理にはそんなに時間をかけずに作ることができました!
では、朝食メニューのご紹介です。
まずはキャロットラペ。
こちらは、昨日ゲットしたSORA農園さんの『カラーにんじん』とミルク工房そらさんの『モッツァレラチーズ』を使いました。いつも、SORA農園さんのにんじんを使うとき、美味しくてついつい生の皮付きの状態でボリボリ食べてしまうのですが、今回も結構つまんで食べちゃいました。笑
SORA農園さんが土づくりにこだわって栽培されたにんじんは、生で食べるのが本当に美味しいのです。
こちらのキャロットラペは、にんじんをスライサーでスライスし、細くきったものを、小さく角切りにしたモッツァレラチーズ、オリーブオイル、塩、酢、ブラックペッパーで和え、しばらく置いてなじませるだけのシンプル調理です。
にんじんと、モッツァレラチーズの美味しさを感じられる一品です。
続いて、チーマディラーパのソテー。
チーマディラーパは、「カブの先端」という意味のイタリアの菜花だそうです。
キコリ谷テラスの稲鍵さんから、「炒めると美味しいよ!」と教えていただいたので、さっと茹でてから、オリーブオイルで炒めました。味付けはシンプルに塩胡椒で。ほろ苦さがたまらなく美味しいです。
そして、三野さんの卵の目玉焼き。
三野さんの卵は、黄身の色がご覧の通りキレイなレモン色をしております。
いつも通りのキレイなレモン色の黄身に感動しつつ、熱したフライパンに油を引いて、卵を割り入れ目玉焼きへ。
こちらも味付けは塩胡椒で。とろっと半熟な感じで仕上げました。
最後は「米粉パンケーキ」
HandS Farmさんの米粉パンケーキミックスに三野養鶏場さんの卵を加え、そして贅沢にミルク工房そらのジャージー牛乳と、リコッタチーズも少し加えて作ってみました。
生地を練ってフライパンに落とし、じっくり弱火で焼き上げます。
3分ほど焼いた後にひっくり返し、また2〜3分加熱して完成です。
初めてリコッタチーズを加えて焼いてみたのですが、これまたコクがまして美味しいパンケーキになりました。
そして出来上がった朝食がこちら。
丹後の食材のみで作った、特別なモーニングの完成です!
冷めないうちに、早速いただきます。
お世話になった生産者さんの顔を思い浮かべながら「いただきます」と言う、穏やかなひと時、このひと時もすごく贅沢に感じます。
生産者さんを身近に感じる食卓は、「美味しさ」もさることながら、「美味しさ」以外の「幸福感」にも満ちています。
体は日々口にする食べ物から出来ていますが、自分の体が、顔の見える生産者さん方の食材のおかげで出来ていると考えると、「ありがたいなぁ」と感じるのです。
30分ほどかけて、パンケーキのおかわりもして「ごちそうさま」
最高の休日のスタートが切れました!
食が豊かな丹後ならではのモーニング。
今回は洋食メニューでしたが、「ご飯」、「野菜たっぷりのみそ汁」、そして「焼き魚」や「魚の干物」などの和食メニューも最高ですよ!
ぜひ食材を集めながら生産者さんの想いに触れつつ、たくさんの想いのこもった最高の食材を使ったモーニングを食べてスタートをする休日を過ごしてみてください。
記事 関 奈央弥 関 幸音/ 写真 関 奈央弥 関 幸音
紹介情報
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Hands Farm