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【海の京都エール便】しぼりたてのお乳から生まれる とびきりの乳製品
【京丹後市】オトリヨセで産地・観光地を応援!
こんにちは、食らし旅編集部です。旬の食材をあなたのお家にお届けする「海の京都エール便」シリーズ、第2弾のおいしいカテゴリーは「乳製品」!愛情たっぷりに育てられた牛のお乳から、アイスやチーズなど多彩な乳製品を全国に発送されている生産者の皆さまをご紹介します。
牧草からマドレーヌまでバトンをつなぐ 野村牧場
新緑の輝くアカシアの木に囲まれたジェラート屋さん「Acacia Farm(アケイシアファーム)」を訪ねました。出迎えてくれたのは野村仁美さん。「ここはおじいちゃんが始めた牧場から生まれました」。カフェスペースも備えるAcaciaFarmの後ろには、100頭以上の牛が飼育されている野村牧場があります。
Acacia Farm 周りをアカシアの木で囲まれています
1950年、5頭の牛とともに野村牧場は誕生しました。当時は田畑を耕すために牛を飼う人が多かったそうです。家族の一員のような存在であった牛と、酪農家への道を歩み始めた野村長三郎さん。牧場の裏手は鳴き砂で有名な琴引浜が広がり、松の木が生い茂っていました。酪農は、まず開墾から始まったのです!まだ電気も引かれていなかった時代、手で搾乳をしていたと仁美さんが教えてくれました。動物好きなおじいちゃんが始めた牧場は、仁美さんの父 野村拓也さんを中心に家族みんなで営まれています。三姉妹の次女である仁美さんはAcaciaFarmでの製造販売を担当し、お姉さんと妹さんは牛のお世話を担って、長三郎の想いを現在にまで引き継がれています。
リラックした様子の牛たち
野村牧場では、牛に与える牧草も丹後で生産しています。刈り取りは春と秋の2回。刈り取りと乾燥だけでも大変な作業になりますが、牛たちのご飯作りから自分たちで手がけているからこそ、とびきりのジェラートやプリンをお客さまに届けることができる。美味しさは牧草から始まっているのです。
仁美さんの父 拓也さん自らトラクターを運転して牧草ロールを作っています
野村牧場のもう一つの魅力が、同敷地内に2016年にオープンした洋菓子とカフェのお店MISS ALBION(ミスアルビヨン)です。パティシエは、有名ホテルのペストリーシェフとして腕を振るった安田俊二さん。理想を追い求めてたどり着いたのが、牧場から届くフレッシュな生乳でした。
MISS ALBION 安田俊二さん
シェフの洋菓子のおいしさは丹後の食いしん坊の間でも有名です。店内には牛乳、クリーム、バターなど素材の味わいがストレートに表現されたフレッシュケーキや焼き菓子が並んでいました。野村牧場のインターネットショップでは「牧場のマドレーヌ」を販売中。これから焼き菓子のラインナップも増やそうと考えているとのことなので、とっても楽しみですね。
イズニーバターが香る牧場のマドレーヌ
今年でオープン10周年を迎えるAcacia Farm。ジェラートの人気No.1フレーバーは「琴引の塩」!食らし旅編集部も塩づくり体験に訪れた「琴引の塩工場」の塩がアクセントになって、牛乳の甘みが一層引き出されています。
「鳴き砂」の地で生まれる『my琴引の塩』づくり体験with塩じい
ナッツをふんだんに使った「森の木の実」にもファンが多く、もちろん旬の果実フレーバーも言うことなしのおいしさです。「季節ごとに訪れてくださるお客さまがあって、リピーターになってくださっていることが嬉しいです」。
この味わいを、皆さまもどうぞ体験してくださいね。
*野村牧場では、牧場の見学は行なっておりません。ご了承ください。
オトリヨセはコチラ→→Acacia Farm
五感で味わうお乳の恵み 丹後ジャージー牧場ミルク工房そら
牛舎に夕日が差し込んで、少し眩しそうに首をかしげるジャージー牛たち。京丹後市久美浜町にあるミルク工房そらは、牛たちを見ながらソフトクリームやピザを食べられるカフェと乳製品の工房です。愛らしい姿、鳴き声、時には匂いも感じて、五感いっぱいにお乳という恵みを味わうスペースとして、2000年にオープンしました。
「ここ久美浜に来てもらうことが一番大切だと思ってやって来ました」と話してくれたのは平林学さん。新型コロナ感染症による対応のため、初めて「ドライブスルー」形式でお店を開いて数日。少し慣れて来たんですよ、と広報を担う二瀬麻美さんと一緒に西日に負けない笑顔でジャージー牛のアイスを手渡してくれました。
平林学さん(左)、二瀬麻美さん
これまでもウェブサイトやインスタグラムによる情報発信を行っていましたが「この転換をプラスに捉えよう!」を合言葉に、デジタル上の取り組みを加速しています。例えば、牧場の風景を見せてくれていたSNSには、手書きのイラスト付メニューやメッセージカードなどのグラフィックも登場。何気ない表情をした牛たちに加えて、可愛くてポップなデザインを見ているとそらを訪れた時のようなワクワクした気持ちになります。
ミルク工房そらインスタグラムより @milkthesora
製造部にも「もっとクオリティの高い商品を作っていこう」という気持ちが満ちているのだそう。これまでに生み出した商品を見直す時間も生まれ、力を入れるべきポイントがクリアになってきたと言います。子牛の出産時期を迎えお乳が美味しくなる季節に、どうしたら恵みを活かすことができるのか。フレッシュバターをたっぷり仕込んで、濃厚なチーズケーキも作って…もちろん、プリンやヨーグルトといった定番の人気商品も心待ちにしているファンがたくさんいます。
ジャージー牛乳のバターは甘くておいしい!
「オンラインショップに力を入れるようになって、そらにはこんなにファンがいてくれたんだと気づかされました」と学さん。注文フォームに書かれた「がんばって」「応援しています」というメッセージに、会えなくてもお客さまとのコミュニケーションができることを実感したのです。だからこそ、ひとつ一つの商品が持つストーリーをもっと丁寧に伝えたい、動画でも届けたい…とそらの「デジタルシフト」が動き出しました。なんという優しく温かみのあるデジタル化でしょう。
ドライブスルーメニューのほとんどがオンラインでも購入可能
「うちの商品の根幹は、久美浜の風土が感じられる味なんです。海外のチーズやアイスを目指すのではなく、ひとくち食べたら久美浜の風景が浮かぶようなものを目指しています」。学さんに案内してもらった久美浜湾は、いつまでも風を感じていたいと思う場所でした。
左手に田んぼ、正面はかぶと山、右手に久美浜湾が広がる
いつか久美浜に足を運んでもらえるその日を、ミルク工房そらの皆さんとジャージー牛たちは元気に待っています。
オトリヨセはコチラ→→丹後ジャージー牧場ミルク工房そら
食らし旅編集部が牧場を訪れた時の様子をこちらの体験レポートも、あわせてご覧ください!
次の「あなたのお家で食らし旅 海の京都エール便」は「惣菜と加工品」を特集します!どうぞお楽しみに!!
*発送品目などは変更となる場合があります。ご注文前にそれぞれのウェブサイトより詳細をご確認ください。