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海の京都、ローカル線で楽しむ食の旅

【舞鶴市・宮津市・伊根町】
海の京都、ローカル線で楽しむ食の旅

もうひとつの京都へ“おいしい”を求めて旅に出る

京都を地図で眺めると、意外と縦に長い。北に上がると日本海に面し、南は宇治茶が生まれる山間が広がる。ココロ満たされる食を求めて、ローカル線で、海の京都へ向かった。

海の京都で楽しむ食の旅

京都駅からJR山陰本線で、舞鶴へと向かった。「特急まいづる1号」が市街地を抜けると、保津峡の渓谷美が車窓に現れる。綾部駅で前方車両と切り離されると、列車は今までと逆向きに走り始め、舞鶴線の終点・東舞鶴駅に到着した。

舞鶴湾近くに、魚介料理の店が点在する舞鶴市。明治34年(1901)に日本海側で唯一の鎮守府(海軍の拠点)が開庁した旧軍港4市の一つで、市街地には今も「敷島」「初瀬」など海軍名の通りが残る。当時の料理本を基に再現した「海軍メニュー」もご当地グルメの一つだ。

舞鶴で見る、食べる、買う。

国の重要文化財にも指定されている「舞鶴赤れんがパーク」
明治時代から大正時代にかけて建てられた旧日本海軍の倉庫群。建物内はカフェやイベントホールとして利用されている。

海軍伝統のメニューを賞味「cafe jazz」
旧日本海軍がまとめた料理本を基に再現された「海軍メニュー」が人気。海軍ワッフルはドリンク付きで800円。


舞鶴の山海の幸を満喫「卑弥呼」
舞鶴の恵みたっぷりの一品を提供する、地元の人も利用する割烹居酒屋。巨大な生け簀から取り出し、その場で調理する漁港直送の魚介は新鮮そのもの。


海鮮丼「極」
地魚をはじめ、ウニ、アワビなど、12種の魚介を盛り合わせ、米は地元産コシヒカリ。2750円


和食の職人が、地元食材で作った「濃厚麴プリン」各420円。お土産にも

西舞鶴駅から京都丹後鉄道の一両列車に乗って、日本三景の一つが見える天橋立駅へ。田園風景を過ぎた列車は海岸線を走るようにして天橋立駅に到着した。


海の京都で見る絶景!「由良川橋梁を渡る“丹鉄”」
長さ約550m。大正時代に完成した赤褐色の橋が、空と若狭湾の海の青の間に延びる。列車に乗っていると水上を走っているかのような感覚に。

日本三景・天橋立、宮津のおいしいそぞろ歩き。


日本三景の絶景造形美「天橋立」
全長約3.6kmの砂州に、約6700本もの松が生い茂る神秘的な造形。天橋立の中は、徒歩や自転車で渡ることもできる。

白砂青松の神秘的な天橋立の美観は、重要文化的景観(風景の国宝)に選ばれている。天橋立に区切られる内海の阿蘇海はプランクトンが豊富で、古くからマイワシの好漁場だったとか。イワシなどのすり身を使った黒ちくわは、地元のソウルフードだ。


海を眺めながら一服「はしだて茶屋」
天橋立の中にあるお茶屋さん。松並木と海を眺めながら、天橋立散策のちょっと一服に。夏は焼き蛤、冬は七輪焼きも人気。


日本海のイワシを加えた香ばしい黒ちくわ

また宮津では、「一刻干し」もぜひ食したいところ。開いた魚を塩水に漬けて、短時間干して半生に仕上げる干物で、そのままでもおいしい魚介がさらに濃厚な旨味を宿す。場所が変われば、魚介の味わい方も変わってくるのが興味深い。


絶品カネマスの「一刻干し」「カネマス七輪焼き」
地元・栗田漁港で水揚げされた魚を薄塩出汁に漬け、短時間で干した半生の干物「一刻干し」。店主の絶妙な焼き加減で、旨味凝縮&食感ホクホク。


古い町並みでお茶時間「Miyazu Old Town Hub」
魚屋町通りにあるアメリカンダイナー&カフェレストラン。アメリカンブレックファーストからクラフトビールまであり、どの時間帯でも楽しめる。


丹後産フルーツの味をダイレクトに感じられる「丹後プレミアムフルーツスムージー」730円~

ゆったり「食の一泊旅」なら伊根の舟屋で

約5kmにおよぶ伊根湾の沿岸に、約230軒の民家が立ち並ぶ独特の風景は、伊根の代名詞。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「舟屋」と呼ばれる民家は1階が舟のガレージ、2階が居室となった伝統的な建物構造。集落は近くの展望台から、また海の上から、遊覧船で眺めることができる。

人気の舟屋に泊まろう
Webサイトから宿泊予約が可能。温泉付き、ペット可、おひとりさま歓迎など、希望条件に応じて最適な宿が選べる。予約はお早めに。


●「伊根に泊まる」(伊根浦地区農泊推進地区協議会ホームページ)を検索。https://www.ine-kankou.jp/inns

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