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【1人前食堂・Maiさんのフードトリップ】〜「竹の里・乙訓」をめぐる1泊二日の旅〜
【向日市・長岡京市・大山崎町】「竹取物語」の発祥の地で、レトロな洋館や美術館を散策
「日本最古の物語」といわれる竹取物語。「竹の里・乙訓」は、その発祥の地のひとつとして伝わる場所です。
京都駅から電車で約10分、大阪からも約30分と、二大都市の間に位置する立地でありながら、全国的に名高い竹や筍を生産する竹林、長岡天満宮や光明寺などの神社仏閣が数多く残る、自然と歴史が調和したエリアであることも魅力の一つ。
そんな「竹の里・乙訓」を、人気YouTuberとして活躍する1人前食堂のMaiさんがフードトリップした様子を紹介します。
良質な筍の産地、向日市
京都駅から電車に揺られて「竹の里・乙訓」に降り立ったMaiさん。早速、訪れたのは「竹の里・乙訓」の顔とも言える「竹の径」です。
「竹の径」は、全国でも良質な筍の産地として知られている向日市北西部にある向日丘陵にあります。竹林と8 種類の竹垣が連なる約1.8kmの散策路は、 「全国遊歩百選」「歩きたくなるみち500選」などに認定。また、風に揺れる笹音や小鳥のさえずりをBGMに、木もれ日や竹の香りを楽しむ「癒しの散策路」として地元の人からも親しまれています。
「今にもかぐや姫が出てきそう!」(Maiさん)「竹林浴って言われるくらいやから、マイナスイオンがいっぱい出てるんやろな」(Maiさん)見どころの一つは、散策路に置かれた竹垣です。これらは地元竹産業に携わる5つの業者によって、整備されています。
「空気が澄んでいるようで、歩いているだけで気持ち良い」(Maiさん)
和の料理とスイーツが人気の隠れ家カフェ
竹林散策を終えて向かった先は、コーヒーと和菓子の店「志なcafe」です。
「こちらでお昼ご飯をいただこうと思います。和風のオムライスの種類が色々あって迷ってしまう。からだが温まりそうだし『ジンジャーのライスオムカレー』をいただこうかな」(Maiさん)
「わ、カレーのいい匂いがする!たまごがドレスみたいで、枝豆がアクセサリーのように乗っていてかわいいです。どこから食べたらいいかわからへん」(Maiさん)
「見た目は洋風やけど、カレーには出汁が効いていて、ご飯には生姜が入った和風のオムライスです。とろとろたまごとカレーがマッチしていておいしい。幸せなお昼ごはんです」(Maiさん)
「さっきメニューを見た時、コーヒーとお菓子がずらっと並んでいたから、食後のデザートも押さえておきたいな。デザートは別腹ってことで、『菓子3種盛り』をいただこう」(Maiさん)
(志なぷりん(きな粉)、わらび餅、豆腐のちーずけーきの3種)
「喫茶店に行くと、コーヒーはストレートを注文するのが通な風潮があるけど、私はお店の人がオリジナルで調合したブレンドコーヒーが飲みたくなるんです」(Maiさん)
「きな粉たっぷりのぷりん。きな粉と黒蜜のマリアージュがたまらないです。コーヒーはコクがあってまろやかで、和菓子によく合います。ごちそうさまでした」(Maiさん)
京都の伝統工芸「京銘竹」の技に触れる
せっかく「竹の里・乙訓」に来たのだから、竹細工を学ぼうと思い立ったMaiさん。本日の宿泊先でもある「ホテルディスカバー京都長岡京」で竹かご造りを体験できると聞いて、長岡京市を訪れました。
教えてくれるのは、長岡銘竹の熟練した職人さん。古くから伝わるとされる「四海波花籠(しかいなみはなかご)」を作ります。
(「四海波花籠」は四つ目編みからひごを立ち上げ、纏め上げて、四つの波型を作って出来上がります)
「竹が折れてしまうんじゃないかと心配していましたが、想像よりもしなりますね」(Maiさん)
「竹のまま使えば固く、今回のように割ってしまえば柔らかくなる。竹はいろんな表現ができるんですよ」と長岡銘竹さん。楽しくおしゃべりをしながら、編み上げていきます。
「できた!果物やアクセサリーを入れるとおしゃれですね。自分で作ったとは思えない素敵な竹かごになりました」(Maiさん)
「筍を食べることもあるし、竹林をたまに見る機会はありますが、竹を触ったのは今日が初めてでした。近くにあるけれど遠い存在だった竹が、身近なものだと思えるようになりました」(Maiさん)
日本一のバリスタからコーヒーを学ぶ
一旦ホテルを後にして、地元で人気のカフェへ向かいます。長岡京市に本店を置く「Unir(ウニール)」。ここは、高品質のスペシャルティコーヒーを追求するロースターで、腕利きのバリスタが抽出したコーヒーをいただけます。
(スペシャルティコーヒーは、最高品質のコーヒー豆。Unirでは、ほとんどのコーヒー豆を直接買い付け、生産国からダイレクトに仕入れています。自然環境や生産者の生活にも配慮した、サステイナブルコーヒーとも言えます)
「せっかくだからお店の方に相談してみよう。おすすめのコーヒーはありますか?酸味は弱めで、甘みのあるコーヒーが好きです」(Maiさん)
「皆さま酸味が苦手と言われるのですが、本当に美味しい酸味は甘さも伴うので、酸味も甘さもある、『コスタリカ ラミニラ ナチュラルアナロビック』はいかがでしょうか?」と答えてくれたバリスタの山本知子さんは、「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ2018」で見事優勝を果たした腕前の持ち主です。
「おすすめのコーヒーと一緒にスイーツも食べたいな。せっかくだからいろいろなコーヒーが楽しめそうな『自家製アイスクリーム3種の食べくらべ』をいただこう」(Maiさん)
(アイスクリームのトッピングにはUnirのロゴで愛されている小鳥、「ピヨ」のビスケット)
「それぞれ味が違いますね。『コーヒーアイスクリーム』はフルーツ系の味わい、『コーヒーソルベ』はエスプレッソが効いていて、コーヒー好きにはたまらない味ですね。それぞれで食べてもいいし、全部一緒に食べても美味しいです」(Maiさん)
「コーヒーも本当にアップルパイみたい。すごく爽やかで、酸味を感じません。」(Maiさん)
「上質なコーヒー豆に知識や技術が組み合わさることによって、最高品質のコーヒーが生まれることを実感しました。Unirのコーヒー豆をお土産に買って、家でもコーヒーを楽しみたいです」(Maiさん)
江戸時代の面影を残したモダン建築で、夕食を
お茶を楽しんだ後は、宿泊先の「ホテルディスカバー京都長岡京」にチェックイン。
「阪急・長岡天神駅の目の前で、旅の拠点として便利ですね」(Maiさん)
(グッドデザイン賞2020を受賞)
(モダンながら、木のぬくもりも感じられる客室)
(バルコニーから外の景色を眺めるMaiさん。夕食の時間までひと休み)
ホテルでひと休みしたmaiさんが向かったのは「おばんざいとお酒 なかの邸」。今夜の夕食をいただきます。ライトアップされた竹垣が、薄暗くなった夜道に美しく浮かび上がっています。
「なかの邸」は、江戸末期建造の国登録有形文化財「中野家住宅」をリノベーションした建物で、おばんざいや日本酒をいただけます。
「おしゃれでモダンな建物。こんな部屋に私も住みたいです。食事は地元の食材中心で作られていて、器はもともとここで暮らされていた中野さんが使われていたものもあるのだそう。建物や器、食材全部含めて食事の魅力ですね」(Maiさん)
本日は「肉コース」をいただきます。ドリンクは自家製のハチミツレモンの炭酸割。
おばんざい5種、厚切りローストビーフ、長岡京産の筍から作っためんま入りソーセージ、地野菜たっぷりのせいろ蒸しがいただける「肉コース」
「一週間寝かせた熟成肉のローストビーフ。こんな分厚いローストビーフは初めてです。噛みごたえがあるかと思いきや、すごく柔らかい。バルサミコのタレが爽やかです」(Maiさん)
「腸詰からお店で作ったソーセージ。長岡京で採れた筍から作ったメンマが入っているから、コリコリ感があります。ホットドッグに挟んでテイクアウトしたいぐらい美味しい。ここでしか食べられないご当地ソーセージですね」(Maiさん)
「肉コース」に追加でMaiさんは、宮津の一刻干し(数時間干したもの)されたタコの釜飯を注文。
おこげの香ばしい匂いに食欲をそそられます
「一刻干しされたタコは、限りなく生に近い食感にもかかわらず味が濃厚です。筍もたっぷり入っていて、タコと筍のコリコリ感がいいアクセントになっています」(Maiさん)
様々な京都の食材を味わったあとは、デザートにショコラカヌレとコーヒーをいただきました。
「外はもっちり、中はしっとり。ほんのり香るラム酒がコーヒーとマッチしていて、大人もうれしいデザートです」
「住宅街の中にある国登録有形文化財のお屋敷でこんなに素敵なお食事がいただけるなんて、穴場ですね。建物や食器をはじめ古いものを生かしながら、現代の感性もうまく取り入れられていて、未来に受け継ぎたい暮らしのあり方だと実感しました。まさにもうひとつの京都です」(Maiさん)
モーニングは大山崎町で人気のパン屋さん
「ホテルディスカバー京都長岡京」で1泊したMaiさん。美味しいパン屋さんがあると聞きつけ、翌朝、モーニングを食べに大山崎町の「CINQ pain(サンクパン)」に足を運びました。
「おはようございます。パンのいい香りが漂っています。ハード系のパンが充実していますね。食事系も甘い系も揃っていて、迷ってしまいます」(Maiさん)
吟味して、Maiさんが選んだパンはこちら。イートインでいただきます。
(ベーコン、パン・クール、クロワッサン、そしてUnirのホットコーヒー)
「ハード系のパンだから硬いかなと思ったけど、中はふわふわモチモチです。毎日食べたいくらい美味しいです。ベーコンのジューシーさともよく合います」(Maiさん)
「クロワッサンはダンベルみたいな形でかわいいです。生地がサクサク、パリパリ。すごいよ、これ。食べているのを忘れるくらい空気がたっぷりで、ふわふわしています」(Maiさん)
歴史を感じる朝散歩
とびきり美味しいパンでお腹も心も満たされたMaiさんは、朝散歩をしようと長岡天満宮へやってきました。菅原道真公をお祀りした長岡天満宮は、学問の神様として知られており、地元の人からは「天神さん」と親しまれています。
長岡京市は、延暦3年に桓武天皇が平城京から都を移し、長岡京が造営された場所。長岡天満宮は都の西南の外れに位置しています。そんな歴史も感じながら境内を散策。
「広くて見どころ満載ですね。梅やツツジなど植物も豊かだから、四季折々の景色が楽しめそうです」(Maiさん)
築約100年の名建築でアートに触れる
長岡天満宮と合わせて、「竹の里・乙訓」の人気スポットとなっているのが、「アサヒビール大山崎山荘美術館」です。関西の実業家だった、故・加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけ建設した「大山崎山荘」を創建当時の姿に修復し、美術館として開館しています。
「貴重な建築物や美しい庭園に惹かれます。屋根の造りもかわいらしい」(Maiさん)
「アサヒビール大山崎山荘美術館」は、民藝運動ゆかりの作品群や印象派の巨匠クロード・モネの傑作「睡蓮」の連作など約1000件の作品を所蔵しています。
「すごい。有名なモネの睡蓮の絵。印象派の絵が大好きなので嬉しいです。まさかモネを観賞できるとは思いもしなかったです。気持ちが安らぎます」(Maiさん)
※通常は撮影禁止となっています
ステンドグラスの美しい階段を上がると、大山崎町を一望できるテラス付きの喫茶室があり、企画展と合わせたスイーツを楽しむことができます。
「町の風景を眺めながら、趣のある洋館のテラスでのんびりできるなんて最高ですね」(Maiさん)
レトロな洋館で味わうランチ
午前中、「竹の里・乙訓」の散策を楽しんだMaiさん。ランチをいただくため、大きな赤い三角屋根がかわいらしい「カフェレストラン カムシン」へやってきました。レトロな佇まいは、遠くからも目を引く圧倒的な存在感です。
創業44年。帝国ホテルのシャンデリアからインスピレーションを得て造られたという内装は、アール・デコを取り入れた落ち着いた空間です。
「サンドイッチにパスタに、純喫茶らしいメニューがたくさん。せっかくだから、ハンバーグやエビフライのついた『カムシンセット』にしようかな」(Maiさん)
(スープ、サラダ、ハンバーグ、エビフライ、クリームコロッケ、温野菜、ライスorパンがついた「カムシンセット」)
「わあ、すごい豪華ですね。なんで純喫茶のランチってテンション上がるんやろ。かわいくて食べるのがもったいないくらいだけど、いただきます」(Maiさん)
「デミグラスソースが効いたハンバーグは、お肉がぎっしり。洋食屋さんの味です。エビフライは衣がサクサク。素敵な建物の中で食べると、余計おいしく感じます。大満足のランチです」(Maiさん)
売り切れ続出の焼き菓子を求めて
食後のデザートに選んだのは、住宅街にひっそりと佇む喫茶「fuminote(フミノテ)」の焼き菓子。店主のふみさんが試行錯誤を繰り返し、厳選した素材で作ったお菓子が人気です。
Maiさんは名物のヴィクトリアケーキと紅茶を注文。ショーケースから好きなカップを選んで、お好みのドリンクを淹れてもらえるのも嬉しいサービスの一つです。
「お友達の家にお呼ばれしたみたい。3時のおやつ、いただきます」(Maiさん)
「ヴィクトリアケーキは過去数回しか食べたことがないから、憧れがあるんです。酸味のあるラズベリーが、バターの効いた甘い生地によく合います。レシピを知りたいくらい美味しい」(Maiさん)
「ケーキが甘い分、無糖のミルクティーとも相性抜群です。まさに英国のお姫様のアフタヌーンティーセットですね」(Maiさん)
帰りにはお土産にクッキーアソート、レモンのケーキ、フルーツケーキ、ビスコッティ、キャラメルのクッキーを購入。東京に戻った後の楽しみもしっかり用意して、「竹の里・乙訓」を後にしました。
サステナブルな暮らしの第一歩を体感
「竹の里・乙訓を訪れて、話してみないとわからないこだわりをお持ちの方がたくさんいらっしゃいました。オープン当時からの信念を今も貫きながら、ご自身が掲げた目標に向き合っていらっしゃるところが素敵だなと思いました」(Maiさん)
「竹かごづくり体験の際に、竹がSDGsの視点から世界的に注目されている資源であると教えていただきました。竹は固くも柔らかくもなる素材だから、さまざまなものを作れます。再生できない資源を竹に置き換えていくことはサステナブルだし、良い取り組みですよね。SDGsでいうと、古い建物を利活用しているなかの邸や、トレーサビリティーが明確なUnirもまさにサステナブルな取り組みでしたね。SDGsやサステナブルな暮らしを体験できるエリアとして、発信していけばもっと面白くなりそうです。また、竹は見るだけではなく、生活のあちこちに取り入れられることも今回の旅で知りました。遠い存在だった竹ですが、今後はより身近なものとして生活に取り入れていけそうです。」(Maiさん)
紹介情報
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fuminote(フミノテ)
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