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【1人前食堂・Maiさんのフードトリップ】〜「海の京都」をめぐる1泊二日の旅〜
【宮津市・伊根町】四季折々の食材を活かしたソウルフードを味わいに「海の京都」を歩く
縦に長い京都府。日本海に面する京都北部は、「海の京都」と呼ばれています。このエリアは、古くから大陸との交流の窓口として栄え、多くの神話の舞台となりました。また、海が近いことから水産資源も豊富です。春にはマダイ、夏にはタチウオ、秋はアキイカ、冬はブリと、四季を感じられる新鮮な魚介類をいただけるのも、「海の京都」ならでは。
そんな海と共にあるまちを、人気YouTuberとして活躍する1人前食堂のMaiさんがフードトリップした様子を紹介します。
漁師町で、宮津のソウルフードを発見
京都駅から車に揺られること約2時間。降り立つと、透明度の高いエメラルドグリーンの海が広がっています。ここは京都府北部、丹後半島に位置する宮津市。日本三景「天橋立」で知られる観光都市です。 長い移動を終えて一息つこうとMaiさんがやってきたのは、宮津天橋立 漁師町「ととまーと」。
「すごい。目と鼻の先に海が広がっています。風が気持ちいい」(Maiさん) 店内に入るとレストランやお土産屋さんが軒を連ねています。
いい匂いにつられて立ち寄ったのが、「カレー焼き」のお店です。
「カレー焼きは以前、宮津駅前で売られていた宮津のソウルフード。その味が忘れられず、地元有志が集まり、焼き台と焼き型、レシピを譲り受け、味を再現しました」と、ととまーとの木成さん。
「キャベツたっぷりのカレーあんが、生地の端までたっぷり入っています。ふわふわもちもちの生地と、あまじょっぱいカレーがよく合います」(Maiさん)(お店の外に広がる海を眺めながら)
ランチはオリジナル海鮮丼をつくろう
ソウルフードを満喫したところで、車で数分の「おさかなキッチン みやづ」内にある「MIYA-Poke」へ。ここにしかないオリジナル海鮮丼があるとの噂を聞いて、やってきました。
「わあ!色とりどりの具材が並んでいます。どれにしようか迷っちゃう」(Maiさん)人気商品はハワイ風海鮮丼「ポケボウル」。和洋中さまざまに味付けされた具から好きなものを選んで、オリジナルの丼をつくります。
(「ポケ」とはハワイ語でお⿂の切り⾝のことで、宮津を中心に近隣で水揚げされた⿂介類や野菜を和洋中さまざまに味付けされた具を、ご飯の上にのせていただく)「宮津産のサワラ、ハマチ、アオリイカ、オキアジがおすすめです」とおさかなキッチンの浜崎さんに教えてもらいながら、Maiさんがつくった丼はこちら。(「サワラのお造り」「ハマチの明太マヨ」「イカのネバネバ和風」「オキアジのお造り」4種類をのせたポケボウル)
「贅沢な丼ですね。どの具も美味しいですが、特に『ハマチの明太マヨ』。明太子とマヨネーズはもちろん合うけど、ハマチの脂が加わることでよくご飯に合います。このレシピ、家でも真似してみよう」(Maiさん) 「お腹いっぱい。ごちそうさまでした!地元の食材で作られた具で、自分好みの味を作れるのは楽しいですね」(Maiさん)「三人寄れば文殊の智恵」で知られるお寺へ
お腹いっぱいになったMaiさんは宮津のまちを散策することに。日本三文殊のひとつで、通称「切戸の文殊堂」と知られる「智恩寺」へ向かいました。智恵を授かる文殊さんとして有名で、試験を控える学生や受験生、そのご家族がお参りに来られます。(文殊堂に掲げられた数多くの絵馬も見どころの一つ。時代を生きた人々の様々な願いや想いに触れることができます。こちらは死後の世界のさまざまな苦しみを描いた「地獄絵図」)
人気は、すえひろ扇子おみくじ。 「可愛いおみくじですね。小吉が出ました」(Maiさん)
(扇子おみくじは、松の木に結びつける方が多いのだそう)
(ボート乗り場にある「智恵の輪灯籠」。3回潜れば、頭が良くなるとの言い伝えがあります)
門前には四軒茶屋が並び、天橋立名物「智恵の餅」がいただけます。そのうち一軒の「文珠荘 勘七茶屋」へ。「ここでは智恵の仏様(文殊菩薩)にちなんだ、智恵の餅が食べられるらしいです」(Maiさん)(Maiさんは、智恵の餅と抹茶のついた「お抹茶セット」を注文)
「つきたてのお餅が想像以上にふわふわ。ほんのりと香る小豆との相性も抜群で、おかわりしたくなる美味しさです」(Maiさん)
地元の魚を使った「ちくわづくり」を体験
「智恵の餅を食べて、頭がよくなった気がする」と話しながらMaiさんが次の目的地へ。傘松公園の麓にある松屋本店で、宮津名物の「黒ちくわづくり」を体験します。 黒ちくわは、宮津湾近海でとれるアジやイワシなど旬の魚を使ってつくられます。つなぎに、とろろ芋と、小麦粉、片栗粉を入れる以外、添加物や保存料は一切なし。すり身を漂白せずにそのまま使用しているため、黒っぽい色をしているそうです。
小頭と内臓以外は全て入っている自家製のすり身を使って作ります。この日は、イトヨリ・カマス・タイ・アジなどが入っていました。(棒を回しながら、すり身を握って形を整えていきます)
20分ほどで準備は完了。約10分焼いていきます。 「手作りのちくわ、出来上がりました。うわ〜いい匂い。表面はパリッとしていて、中はふっくら。本物の焼魚を食べているみたいに、魚感がありますね」(Maiさん)
「すごく良い出汁が出そうだから、おでんやお吸い物に入れてみたいです」(Maiさん)
こうしてランチや観光、体験と盛りだくさんだった1日目は終了。宿泊先の「GLAMP DOME 京都天橋立(グランドーム京都天橋立)」へ向かいました。
ドームテントで初グランピングにチャレンジ
「グランドーム京都天橋立」はラグジュアリーな体験型宿泊施設。ドーム型のテントでのんびり過ごしながら、周囲の海や山、川の自然も楽しめます。 「初グランピングです」と目を輝かせるMaiさん。早速、18時からオープンするキッチンカー でクラフトビールを一杯いただきます。 「これは贅沢です......!このあとのBBQがますます楽しみ」(Maiさん)(21時までオープンのキッチンカーでは、クラフトビールとワインの飲み放題が楽しめます)
一息ついたら、夕食準備に取り掛かります。 夕食は「海の京都」の野菜や海鮮をふんだんに使ったBBQ。アクアパッツァやラタトゥイユ、和牛サーロインステーキ、デザートにみたらし団子までついた豪華メニューです。(地元野菜がたっぷり入った「ラタトゥイユ」と魚介の出汁がきいた「アクアパッツア」)
「見てください、このお肉。丸ごと焼いて食べるなんてワイルド!絶対おいしいに決まってる」(Maiさん)(「美味しそうすぎてお肉から目が離せないです」とMaiさん)
「スキレットもあり、メニューも豊富。いつものBBQとは一味違う豪華さがありますね。焼いてすぐ食べられるのが嬉しい」(Maiさん)
居合わせたお客さんのギターに合わせて一緒に歌ったり、焚き火でマシュマロを焼いたり。グランピングならではの出会いや遊びを楽しみながら、夜は更けていきました。
翌日も良いお天気。「太陽の光で自然に目覚めました」とMaiさんが起きてきました。 まだ冷んやりとした朝の時間。川のせせらぎを耳にしながら、深呼吸して少しずつ体を動かしていきます。
朝ご飯はホットサンド。シーチキンや卵、ハム、チーズを使って、好みの味に仕上げます。 「ホットサンドが大好きで、家でもよく作るんです。具材たっぷり、美味しいです」(Maiさん)(ホットサンドの他、フルーツジュースやヨーグルトもいただきました)
「グランピングはキャンプ場とホテルのいいとこ取りですね。こんな家に住んでいたら、毎日BBQしちゃいます。一人でも楽しいんだから、家族や友人とワイワイしながらだともっと楽しいはず。また来たいです」(Maiさん)
「海の京都」に来たらここは外せない、日本三景「天橋立」
2日目もいいお天気。「海の京都」の観光名所として外せない、日本三景「天橋立」へ向かいます。(「天橋立ビューランド」のモノレールに乗って山頂へ)
「有名な天橋立、初めて来ました。学生時代は京都市内に住んでいましたが、まさかこんな風景が京都にあるなんて。知らなかったな」(Maiさん) 有名な股のぞきにもチャレンジ。
(股のぞきをすると、天と地が逆さになり龍が天へ舞い上がる様に見えると言われています)
「想像以上に海と空の青さが広がっていました。私たちは自然に囲まれて生きているんだなと実感します」(Maiさん)山頂から天橋立の景色を満喫したMaiさんは、宮津に別れを告げて丹後半島の北端に位置する伊根町へと車を走らせます。
遊覧船から伊根の舟屋郡を一望
伊根町は「日本で最も美しい村」連合にも加盟する、人口約2000人のまち。全国的にも類を見ない独特の風情と歴史を感じる舟屋群は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
(舟屋とは1階が船のガレージ、2階が居室となっている建物のこと。江戸時代から続いてきたと言われています)
そんな舟屋を海側から見ることができるのが、「伊根湾めぐり遊覧船」です。「陸から見るよりも、舟屋を一望できますね。江戸時代から今まで残ってきた歴史の重みが伝わってきます」(Maiさん)
遊覧船からは、ブリを養殖する定置網、赤い灯台、山に祀られた神社など、伊根のスポットを一望できました。
エメラルドグリーンの海と繋がる絶景カフェ
遊覧船を降りるとちょうどランチタイム。遊覧船乗り場から車で数分のところにある伊根町観光交流施設「舟屋日和」へ。この一角にある「INE CAFE」で、名物、アヒポキ風海鮮丼をいただきます。
「一般的にアヒポキ丼はマグロのイメージがありますが、こちらのアヒポキ丼は伊根で上がった魚が贅沢に使用されていて、モネをはじめ印象派の画家の絵みたいないろどりで可愛らしいです」(Maiさん)
(アヒポキ風海鮮丼。この日は、目の前の海で当日水揚げされたばかりのブリとタイが使われていました)
行き交う船に手を振ったり、刻々と移ろいゆく伊根の景色を眺めたりしながら、のんびりと時間は過ぎていきました。
きっとここが一番海に近い蔵
さて、「海の京都」のフードトリップもいよいよ終盤。Maiさんが最後に訪れたのは、地域の人から愛される小さな酒蔵「向井酒造」です。1754年に創業してから酒造り一筋。令和元年に開催された「G20大阪サミット」の昼食では、京都府産古代米の赤米を使った赤いお酒「伊根満開」がふるまわれ、一躍有名になりました。(「きっとうちが日本で一番海に近い酒蔵です」と、杜氏の向井久仁子さん)
「磯の香りがして、海を見ながら働ける素敵な職場ですね」(Maiさん) 酒造りが主に行われるのは、築100年を超える合掌造りの建物です。精米と洗米・浸漬を終えた米を蒸して、米に種麹をかけて米麹をつくる麹室の作業を終えると、もろみ(仕込み)の工程です。数時間置きに麹を混ぜて発酵させていきます。その後、火入れや精製を終えるとお酒が完成です。瓶詰めやラベル貼りなどをするのも、この建物。複数の部門に分かれ、大勢の蔵人が働いています。(普段は非公開の酒蔵を特別にご案内いただき、製造過程を見学させていただきました)
「うちで一番辛いお酒『豊漁 純米 超辛口』とイワシのオイルサーディンの組み合わせ、ぜひ味わって」と向井さん。海を背景に、おすすめのマリアージュをいただきます。
「肉付きのいいイワシに、辛口のお酒がよく合いますね。食べて飲んで、また食べて……やめられなくなる美味しさです」(Maiさん)※今回は特別におすすめのおつまみをご用意いただきました。 美味しいお酒とおつまみ、そこに向井さんとの楽しいおしゃべりも加わって、あっという間に時間は過ぎ去っていきました。そろそろ東京に戻る時間。後ろ髪を引かれながらもMaiさんはほろ酔い気分で「海の京都」を後にしました。
海と共にある暮らしを知った
「海の京都」を満喫した1泊2日のフードトリップは終了。今回、Maiさんには宮津市と伊根町を訪れてもらい、観光名所として有名な「天橋立」はもちろん、その土地で親しまれてきた「カレー焼き」や「黒ちくわ」、そして日本酒など地元の食を味わっていただきました。
「海の京都」を初めて訪れたというMaiさん。今回の旅はいかがでしたでしょうか?
「京都を旅行するとなった時、そもそも海に行く発想がありませんでした。海の見えるお寺、海の見える酒蔵など、今まで気づいていなかった京都の一面に巡りあわせていただきました」(Maiさん)
「食に関しては、観光客だけではなく、地元の人も通い詰めたくなるような魅力的な食べ物がたくさんありました。どれも地元の食材を使い、味付けも工夫されていて。作る人のこだわりが滲み出ていて、京都らしい抜かりなさを感じましたね。ランチで気軽に立ち寄って食べられる、そんな距離の近さが羨ましいです。自然と繋がりながら生きている地元のみなさんだからこそ作れる味だと思います。出会った皆さん、ありがとうございました」(Maiさん)
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