京丹後の口福を体感する、丹後王国「食のみやこ」へ
京丹後市
海、山、里の恵みを享受する京丹後の魅力発信パーク
海の京都エリアの最北端に位置し、天橋立や城崎温泉といった北近畿の人気観光地へのアクセスも良好な京丹後市。間人ガニ、久美浜かき、天然わかめといった海の幸、お米やフルーツといった山の幸が揃い、さらには日本酒の生産地としても有名です。そんなさまざまな美味が勢揃いする道の駅・丹後王国「食のみやこ」の魅力をご紹介します。

丹後王国「食のみやこ」ってどんなところ?
日本で初めて稲作をしたという豊受大神(とようけおおかみ)の伝説が残り、古代より大陸との交流が盛んで、丹後王国が存在したと伝えられている京丹後。豊かな自然に育まれた京丹後の文化と歴史が、丹後王国「食のみやこ」には詰まっています。
甲子園球場8個分という広大な敷地には、レストランやカフェをはじめ、かわいいヒツジやウサギと触れ合える小さな動物園、トレッキングができる森の散策路、愛犬家が集うドッグラン、さらに宿泊施設まで点在。休日にしたいことがすべて叶う、それが丹後王国「食のみやこ」なのです。


名物はクラフトビールとソーセージ
丹後王国「食のみやこ」を語る上で外せないのが、敷地内で製造されているクラフトビール「TANGO KINGDOM Beer®」と「丹後王国自家製ソーセージ」です。
「TANGO KINGDOM Beer®」は、乙姫や羽衣天女、細川ガラシャなど丹後地方とゆかりのある「丹後七姫」が描かれた7種類を含む、定番8種をラインナップ。世界のビール審査会で累計10回以上の受賞を誇るクラフトビールはラガータイプ、エールタイプなど個性豊かなテイストで、さまざまな料理と合うことが魅力です。

また「丹後王国自家製ソーセージ」には、肉質と甘みに定評がある京丹波高原豚と、琴引の塩を使用しています。定番のウィンナーはもちろん、九条ねぎやWチーズなどいろいろな味わいを取り揃え、いずれもクラフトビールの良き相棒になること間違いなしです。

技術を継承、プロを育てる「地方創生ビール職人大学校」
2010年代半ばからクラフトビールブームが加速し、日本各地に個性的なマイクロブルワリーが誕生。現在、日本には、800を超えるクラフトビールメーカーが存在すると言われています。
全国各地で活躍できるブルワーを育成すべく、「ビール職人大学校」を2022年に丹後王国「食のみやこ」の[丹後王国ブルワリー]内に設立。「クラフトビールを通して全国の食卓から地方を元気にする」そんな想いを持った職人を育成したいという目的で始まったプロジェクトだとか。
クラフトビール世界大会で10年連続受賞歴のある職人さんから直接、ビール製造の基礎からレシピ開発の技術までを学ぶことができます。座学だけでなく実際にブルワリーでクラフトビールづくりのすべて、また開業までの知識を学ぶことができる貴重な学校です。



絶品!肉料理でパワーチャージ
丹後王国「食のみやこ」の広々とした敷地内のセンターエリアに集結しているのが、空腹を満たしてくれる食空間です。
入口でかわいい豚のオブジェが出迎えてくれる[トン’Sキッチン]で使用する豚肉は、京丹波高原豚オンリー。一頭買いすることでコストを抑え、ほかでは味わえないボリュームをお値打ち価格で提供しています。料理に使わないモモやウデなどの部位は、「丹後王国自家製ソーセージ」の原料として利用し、食品ロスが出ないように有効活用しているとのこと。



📍店舗情報
トン’Sキッチン
とんずきっちん
0772-65-4193
11:00~17:00(LO/16:00)
土・日曜、祝日11:00~15:00(LO/14:30)、17:00~21:00(LO/20:00)
火曜休
[トン’Sキッチン]の隣にある[山と海 with 日本海牧場]で楽しめるのは、丹後王国「食のみやこ」から車で15分程の場所にある[日本海牧場]の京丹後牛。中でも短角牛を母、黒毛和牛を父に持つ京たんくろ和牛は、京丹後産の飼育米や京豆腐のおから醤油粕などを飼料に配合する他、合計8つの約束を守りながら丁寧に育てられており、旨みの強い赤身肉と口溶けの良いサシが特徴だそう。こちらではそんな地元が誇るブランド牛・京たんくろ和牛のハンバーグ、ローストビーフ、ステーキなどが味わえます。



📍店舗情報
山と海with日本海牧場
やまとうみうぃずにほんかいぼくじょう
0772-65-8018
11:00~17:00(LO/16:00)
土・日曜、祝日11:00~15:00(LO/14:30)、17:00~21:00(LO/20:00)
火曜休
京丹後の長寿は豊かな食のおかげ?
京丹後市は、100歳を超える百寿者の割合が全国平均の約3倍。男性の長寿世界一としてギネス記録に認定されている木村次郎右衛門さん(享年116)が暮らしていたのも京丹後市です。長寿の理由として、昔から海藻や魚介、豆類などの摂取により腸内細菌が培われていること、農業に携わる人が多く日光を浴びて足腰を使うため骨密度の値が良いことなどが一説として考えられています。
「ホテル丹後王国」内のレストラン[Tango]には、「健康長寿のまち京丹後」にちなんだ健康長寿メニューなるものがあり、これがゲストに大好評。


📍店舗情報
ホテル丹後王国 レストランTango
ほてるたんごおうこく レストランたんご
0772-65-4567
11:30〜14:30(LO/14:00)
火・水曜休
また、4月に開幕する大阪・関西万博の大きなテーマである「いのち」に準えて、国内外の人に京丹後の魅力を伝えるとともに、「健康」にスポットを当てたヘルスツーリズムを提案。ご長寿グルメと、健康チェックや脳トレ、筋トレ、ウォーキングなどを組み合わせた体験を用意しているそうです。

ヘルスツーリズムについての問い合わせは以下より
株式会社丹後王国ブルワリー誘客推進部
0772-65-4193
info@tango-kingdom.com
学んで、体験することで郷土料理が身近に
「せっかく京丹後まで来たならば、食べて、見て、さらに体験もしたい!」という声に応え、さまざまな体験プログラムが用意されています。玉ねぎやサツマイモ、ブルーベリーなど季節ごとの収穫体験をはじめ、春はフルーツ農園でのいちご狩りも楽しみに訪れる人も多いそうです。
この春には大阪・関西万博 公式トラベルガイドの体験プランとして、新たなアクティビティもスタート。「京丹後の伝統と健康を味わう食事と丹後のばら寿司トッピング体験」と題して、あらかじめ用意された寿司飯と具材を前に、料理人との会話を楽しみながらトッピングを体験。お正月、夏祭り、秋祭りなど、親戚や知人が集まる日に欠かせない郷土料理は、旅人にとってもどこか懐かしい味わいです。



申し込みは下記の万博サイトから
https://www.expo2025travel.jp/top/detail/bokun/895588/
丹後が誇る、名作揃いのお土産たち
丹後王国「食のみやこ」のエントランスそばで目にするお土産処[丹後匠庵]。お菓子や干物などの食品、丹後ちりめんの雑貨のほか、[白杉酒造][吉岡酒造][向井酒造]など丹後半島の名だたる酒造の日本酒が揃っています。
さらに、今注目を集めているのが、京丹後産のさつま芋「京かんしょ」と国産の米麹を使用し、丹後[金刀比羅神社]の湧水で仕込んだ[丹後蔵]の芋焼酎。

ほのかに杏に似た甘やかな香りと胡桃を思わせる風味、ウィスキーのような芳醇さを持つ奥深い味わい。チーズやチョコレートの相性が抜群で、おすすめの飲み方は氷が溶けるにつれて味わいが変わるロックとのこと。ご褒美や、大切な人へのギフトにもおすすめの逸品です。



📍店舗情報
丹後匠庵
たんごたくみあん
0772-65-4193
9:00~16:50
火曜休
丹後王国「食のみやこ」が目指す未来
「これからの時代、地方で新しいものを生み出す時、必要なのはゼロから1を生み出すことだけではないと考えています」。そう教えてくださったのは、丹後王国「食のみやこ」をオープンから見守ってきた代表の中川さん。

雄大な自然を残し、限りある資源を大切にしたい。そんな想いから、すでにあるものを活かした事業を実践しているそう。「例えば、クラフトビールの製造過程で出る粕は琥珀和牛の飼料になり、循環型ブランド和牛として注目を集めています。牛たちの食べっぷりが良くて味わいも良好になり、私たちは廃棄物を減らすことができる。オリジナル商品をつくる過程で出てしまう干し芋の皮、豚肉のハシなども、何かに活用できないかと考えているところです。さまざまな分野の方と知恵を出し合い、win-winの関係を築いていきたいですね。」と熱い想いを語っていただきました。
さらに近い将来、挑戦したい事業として、認知度の高いクラフトビールと健康長寿を掛け合わせた薬膳ビールの開発を検討中とのこと。丹後王国「食のみやこ」の持続可能でヘルシーな未来に期待が膨らみます。
📍店舗情報
道の駅 丹後王国「食のみやこ」
みちのえき たんごおうこく しょくのみやこ
0772-66-3081
京都府京丹後市弥栄町鳥取123
9:00~17:00
土・日曜、祝日9:00~21:00(17:00以降はレストランのみ営業)
火曜休(年末年始などハイシーズンは無休)
入場料/無料
https://tangooukoku.com
Instagram @ tangooukoku_shokunomiyako_
Facebook 道の駅 丹後王国「食のみやこ」