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【京都・綾部市】目指して行きたい[竹松うどん店]は故郷がもっと元気になるよう、今日もうどんを打つ
【綾部市】![【京都・綾部市】目指して行きたい[竹松うどん店]は故郷がもっと元気になるよう、今日もうどんを打つ](../data/articles/143/143_1_l.jpg)
雨の日も風の日も、手間暇惜しまずいつもの味わいを
京都、大阪、神戸のどの都市からもアクセス良好な京都府北部の綾部市。その市街地からさらに車を20分ほど走らせる価値は十分あり!と、うどん好きが太鼓判を押す[竹松うどん店]へ。一度食べたら忘れられない滋味深いうどんには、日本一周うどん行脚の旅で出会った、すばらしい国産の素材がギュッと詰まっていました。

薪釜で茹でる純手打ちうどん
平日だというのに午後になってもお客さんが途切れる様子はなく、ちらりとテーブルの上を見ると1人で3杯平らげている強者も!食べる前から「さぞ美味しいのでしょう」と期待がどんどん膨らむ[竹松うどん店]。

のどかな里山の風景が広がるここ綾部市志賀郷町は、店主・竹原友徳さんの故郷。「うどんで志賀郷を元気にしたい」という熱い思いを抱いてUターン、妻の妙さんと2010年に開店した知る人ぞ知る名店です。

こねるのも、打つのも、切るのも、茹でるのも、すべてが手作り。しかもオーダーが通ってから切り、うどんの芯まであたたまる薪釜のお湯で茹でるという、手間暇を惜しまない製法から竹原さんの誠意が伝わります。

信頼できる生産者から素材を仕入れ
素朴だけれど繊細で、どれだけ食べても飽きることがない。そんな彼のうどんの完成には、日本一周うどん行脚の旅が大きく関係しています。

「大学を出て、尊敬する香川県の[やまうちうどん]で修業させてもらった後、車に調理道具をのせて、日本一周うどん行脚に出掛けました」。

2年間掛けて北海道から沖縄まで、300箇所ほどで『うどんを食べる会』を開催。うどんを売って旅の資金を賄うことはもちろん、『うどんを食べる会』を通じて知り合った人たちから、地方におけるコミュニティ形成の話を聞けたことも大きな収穫だったそう。いつか故郷で店を開きたい、そんな竹原さんの夢に共感した人が近郊エリアの知人をまた紹介してもらい……数珠つなぎの旅は続いていったそうです。

各地で出会ったのは人だけではなく、すばらしい国産の素材。[竹松うどん店]のうどんには、ダシの土台となる利尻昆布やイリコ、香川・北海道・福岡の小麦粉、山口の塩など、旅の先々で出合った生産者の顔が見える素材が使われています。

「せせりうどんのヒントをくれたのも山口の会で知り合った方、『このうどんにはせせりが絶対合うはず!』と提案してくれたんですよ」。
故郷を愛し、出会った人を大切に
うどんに添えられたおむすびのお米は、竹原さんの実家で育てたもの。もち麦入りの塩むすびなど日替わりのおむすびや、揚げたての天ぷらは妻の妙さんが担当しています。

どんなお客さまにも等しく丁寧に。美味しいうどんと和やかな時間を提供する夫妻に憧れ、綾部への移住を決意する人もいると聞きます。
店舗前の中庭で行われる手作り市「タケマルシェ」、夜うどんが味わえる「夜竹松」など、忙しい仕事の合間を縫って独自のイベントを企画。さらに地域のコミュニティ「ここらへんのことつたえ隊」にもエントリーをしているので移住相談にものったりして、多忙な日々を送る竹原さん。

「これからやりたいことはありますか?」とお聞きすると「わざわざ来てもらってお待たせすることがないよう、お店を増築して食べられる空間を増やしたい。それと子どもとキャッチボールする時間が欲しいかな」と、にっこり。
純粋で自然体、接点を持った誰もがすぐ心を許してしまう。うどんの味は竹原さんの人柄そのものなのだと、炭火香る一杯をいただきながら実感した旅でした。




📍店舗情報
竹松うどん店
たけまつうどんてん
0773-21-1665
11:00~15:00(LO/14:30)
休みは7と8と9のつく日
https://www.instagram.com/takematsuudon/