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【京都・亀岡市】いちご農家が手がける絶品ジェラートを求めて
【亀岡市】
人気パティシエが太鼓判を押す女峰をハウス栽培
京都府のほぼ中心に位置し、中央部に保津川が流れる亀岡市。高峰に囲まれた盆地の影響で晩秋から初春には幻想的な「丹波霧」が見られる“霧の都”は、古から京の都に届けてきた京野菜の産地としても有名です。聖護院かぶ、賀茂なす、丹波くり、など美味しい農作物が育つ亀岡市に拠点を構え、いちご栽培に情熱を注ぐ [雫の里農園]を訪ねました。

コスモス畑の隣で3万株を栽培
春は桜や菜の花、夏は桔梗、秋はコスモスといった四季折々の花が目を楽しませてくれる、自然豊かな亀岡市。京都縦貫自動車道の亀岡ICの近くにある[雫の里農園]は、関西有数の規模を誇る[亀岡夢コスモス園]のすぐそばで、2017年に開園しました。
現在は3,500㎡の敷地にハウス10棟を構え、約3万株のいちごを育てています。

こちらで育てているいちごは、すべて女峰。小ぶりなサイズ、甘酸っぱさ、中まで赤い果肉が特徴で、ショートケーキにぴったりな品種です。ひと昔前は「東の女峰、西のとよのか」と言われる代表品種でしたが、品種改良による世代交代が進んだことで、現在の国内生産量はわずか1%ほど。

昨今、流行りの品種は丈夫で誰もが育てやすく、たくさんの実をつけてくれます。一方の女峰は病気に弱く栽培が安易ではないけれど、きっちりと手をかければ、味わいがどんどん濃厚になるのも事実。農園をスタートする際、さまざまな品種をテスト栽培してみたけれど、手をかけるほどにきれいな酸味と上品な香り、甘みやコクが表現できる、女峰に勝る品種はなかったそうです。
データの蓄積からベストな手入れを決定
今では、一流の料理人や人気パティシエから一目置かれる存在となった[雫の里農園]育ちの女峰。その安定した美味しさを支えているのが、「正しく理解して、正しく手入れする」ことを続けてきた、スタッフの情熱です。

「同じような株に見えても、株の数だけいちごには個性があります。見た目や経験則だけで手入れをしていては、安定した味や収穫量が見込めません。私たちの強みは、植物生理学を現場に落とし込んでいること。糖度、酸度、香りといったいちごに関するデータをコツコツと蓄積して、その株が今必要としているのは何の栄養素なのか、代謝を上げるべきか、抑制すべきか。データからベストな手入れを導きだしています」と教えてくれたのは栽培リーダーの林えりかさん。

日々変化していくいちごの表情を読み取り、わずかなサインを見逃さない。その日々の積み重ねが、いちごのハイクオリティにつながっています。
📍スポット情報
雫の里農園
しずくのさとのうえん
※いちご狩りは不可
生産農家の自信作ジェラートを
2022年からは、ハウスの隣で[いちご農家のジェラート Goccia]をスタート。

生産農家だからこそ作れる、贅沢なジェラートを販売しています。いちご風味というより、いちごそのもの!な味わいが広がるプレミアムいちごをはじめ、いちごみるくやいちごとヨーグルトなど、ショーケースに並ぶのは常時6〜8種類。春先になるとどうしても供給過多になるシーズンのいちごや、収穫の時にちょっとしたキズがついてしまったいちごを使用することで、ロスを生まない持続可能な農業も実現しています。

[いちご農家のジェラート Goccia]は、いちご栽培という1次産業、ジェラートに加工する2次産業、そして販売を行う3次産業を一体化させた6次産業のモデルケースでもあるのです。「良いものを作れば遠方からでもリピーターが訪れてくれること、自分もお客様も笑顔にしてくれるいちご栽培について、農家を志す若い世代に伝えられたらって思います」と林さん。

亀岡ドライブの途中に立ち寄れば、ビタミンたっぷりのいちごジェラートと、情熱を持っていちごと向き合う人々から元気がもらえるはずです。



📍店舗情報
いちご農家のジェラート Goccia
いちごのうえんのジェラート ゴッチャ
090-1140-1551
京都府亀岡市曽我部町穴太奥田54
【1〜6月】11:00~17:00/火・水曜休
【亀岡市民プール 開催時/7月上旬〜8月下旬】11:00~17:00/不定休
【亀岡夢コスモス園 開催時期/10月〜11月上旬】10:00~17:30/無休
※いちごの直売/1〜6月、受け渡し時間/13:00〜
※当日11:00からいちごの取り置きの電話予約受付