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京都府南部で見つけた!「井手町にあったらいいな」を集めた[テオテラスいで]
【京都府綴喜郡井手町】多くの古典文学に登場する玉川の山吹と蛙の里
京都市街まで30分、奈良まで15分、大阪の中心部まで1時間足らず。関西の日帰り旅にぴったりな京都府南部・井手町は、遺跡や自然が残る風光明媚な土地です。2023年9月には、ご当地メニューや地元の野菜や特産品が並ぶ、地域交流拠点[テオテラスいで]が完成。高台にできた道の駅的施設が、休息に訪れる旅人たちをあたたかく迎え入れてくれます。
平城京と平安京の狭間で発展
奈良時代、平城京から近江や北陸に通じる古北街道があったとされる井手町。政治の要人だった橘諸兄(たちばなのもろえ)が建てた別荘・玉井頓宮(たまいとんぐう)や氏寺・井手寺の遺跡が残されています。平安時代になると、玉川の山吹、美しい声で鳴く井手の蛙が多くの和歌に登場するほど、有名な景勝地に。百人一首の女流歌人、小野小町が晩年を過ごしたとも伝えられています。
山吹や桜が咲き、ホタルが舞う玉川の風景は、今も昔も変わることなく地元の人のオアシスであり、旅人の癒しの場。城陽市から木津川市までの山際をゆく山背古道ハイキング、映画『神さまの轍』のロケ地をめぐるサイクリングも人気です。
井手の明日を照らす名物ラーメン
黄金色の山吹を鑑賞した後、ハイキングの後などに立ち寄ってもらえるスポットがあったらな…という、地元の人たちの長年の願い。それを叶えたのが[テオテラスいで]です。
庁舎を建てる前の発掘調査で出土した井手寺の五重塔跡を囲むように、井手町役場と山吹ふれあいセンター内の[テオテラスいで]が建っています。
「テオテラスいで」の名の由来は、“手を照らす”。「人を助け、人と人をつないでくれる、そんなあたたかく明日を照らすような場所になって欲しいです」と語ってくれたのは代表の中谷英輔さん。
「井手に名物を作ろう!と10年ほど前から、町ぐるみで特産品開発に力を入れてきました。オリジナル商品を生み出して町の活性化に貢献したい!と手をあげてくださった特産品開発メンバーの手によって、井手黄金プリン、玄米ジェラートは誕生しました。今後も新商品をどんどん発信します」。
なかでもぜひ食べてもらいたいのが、味噌を意味する“醤(じゃん)”を使った井手じゃんめん。歩き疲れた体に地元の味噌を使ったまろやかなスープが染み渡ります。山城産タケノコのシャクシャクとした歯応えも楽しく、あっという間に完食してしまうはず。
日常と非日常がとけ合う心地よさ
[テオテラスいで]の素晴らしいところは、個性的なメニューや商品のラインナップだけではありません。地元の人に愛され利用されているのも特長のひとつです。大きなテーブルの上で宿題をする子どもたちの横には、編み物を習う女性グループ。その隣のテーブルには、役場の人がミーティングをしていることも。同じ場所に集い、思い思いの時間を過ごしている風景にホッと和みます。
また毎月第3土曜は芝生広場にて「やまぶきマルシェ」を開催。ハンドメイドの雑貨ワークショップ、子ども服のリユース会、わんにゃん関連など、さまざまなイベントを目指して人々が集います。「オープン前の予想をはるかに超える人数の方々が施設を訪れてくださっていて、本当に嬉しく思います」と、中谷さんもにっこり。日常からちょっと離れ、自然の中に身を置きたくなったら、ふらっと[テオテラスいで]へ出掛けてみて。明日からも頑張れる元気がきっともらえるから。
📍店舗情報
テオテラスいで
0774-82-5600
京都府綴喜郡井手町大字井手小字東高月8
カフェ 9:00〜17:00
直売所 9:00〜18:00
月曜休(祝日の場合は翌日)
https://teoterasuide.jp/