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【京都市右京区】今秋行きたい!海の恵みと森の恵みが交差する西の鯖街道
【京都市右京区】京都の市街地から約40分、京北地域のグルメを探訪
日本海で水揚げされた海産物を背中に背負い、京都まで運んだ古の物流ルート・鯖街道。福井県小浜を起点に朽木(滋賀県)、大原(京都府)を経て京都市内に抜けるメインルートのほか、若狭から針畑峠を越える最短路など、実はいくつもの鯖街道が存在するのはご存知?今回は高浜から京北につながる西の鯖街道のグルメをご紹介します。
献上するために運ばれた海の幸
福井県高浜町からスタートし、おおい町名田庄、京都府南丹市美山、京都市京北、そして京都御所が到着地点。 西の鯖街道は、全長約87キロメートル続く街道です。
古代から平安時代まで、高浜を含む若狭地域は、天皇へ海の幸を献上する「御食国(みけつくに)」のひとつでした。平城京跡から発見された贄木簡には、高浜の干物やすしなどが献上されたと記されています。京の食文化にも多大な影響を与えた鯖街道は、今も旅人の食欲をしっかり満たしてくれる食の宝庫でもあります。なかでも鯖街道の名物といえば、肉厚な鯖を使った鯖寿司がはずせません。鯖街道沿いには専門店が点在しており、あちこちで食べ比べて、自分の推し鯖寿司を見つけるのも楽しいです。
京北産コシヒカリの多彩な鯖寿司
数ある鯖寿司専門店の中でも、「ここのでないと!」という根強いファンが多い[京北すえひろ]。
寿司職人として45年以上のキャリアを持つ店主・畑段正和さんの鯖寿司は[道の駅ウッディー京北]で購入ができます。この日は特別に工房へお邪魔しました。
整理と清掃が行き届いた空間で、テキパキと寿司づくりを進める畑段さんのモットーは、「作る方も食べる方も楽しく幸せに」。素材選びに妥協せず、さらにおいしくなるよう鯖寿司を探求しています。
艶やかな新米が出回る秋は京北産コシヒカリ100%<、梅雨が近くなるともち米をブレンドするなど、お米の状態を見極めて配合も水加減も調整。焼き鯖、〆鯖それぞれのシャリも微妙に異なるそうです。
焼き鯖のほか、西京味噌漬け、ゆず醤油漬け、キュウリと大葉でさっぱり味わえるさばきゅう、時にはカレー風味の焼鯖寿司が[道の駅 ウッディー京北]に並ぶことも!
杉の香りとまとった杉鮓は予約必須
今では[道の駅 ウッディー京北]に数種類が並ぶ[京北すえひろ]の鯖寿司。かなりのお手間入りゆえ、予約が必要なのが杉鮓です。畑段さん自ら薄くスライスしている杉のシートで鯖寿司を巻き、これまた杉の木箱に並べて重しをしてしばらく寝かせたオリジナル商品。
「一貫ずつ巻くので、シャリが乾燥しないよう少しやわらかめにお米を炊いています。一番美味しいのは買った翌日かな」
林業が盛んな京北らしい名物になればと生み出された段畑さんの杉鮓は、シートを開くとふわりと杉の良い香り。食べながら何度も深呼吸したくなる稀有なご当地グルメです。
📍店舗情報
京北すえひろ(けいほくすえひろ)
075-854-0113
京都府京都市右京区京北上弓削町段上ノ下16
8:00〜12:00
不定休
https://www.keihokusuehiro.com/
櫓杉のまわりに並ぶ京北の特産品
場所は、周山街道とも呼ばれる西の鯖街道と、国道477号線が交差する京北の中心地。
1996年、旧京北町の有志が町を盛り上げようと開設した[ウッディー京北]を、2010年に[道の駅 ウッディー京北]として開駅しました。
ドライブ途中のファミリーやツーリング中のバイカー、昼食を買い求める地元の人など、さまざまな人が訪れる交流の場となっています。
北山杉など優良な木材が育つ森林に桂川の源流、自然に囲まれた道の駅は館内もとびきりネイチャーな雰囲気。空間の真ん中に樹齢約600年と推定される櫓(やぐら)杉がそびえ立ち、ゲストを出迎えてくれます。
新鮮野菜や山菜、納豆餅やくろもじ茶などの特産品、鯖寿司や和菓子など目にする商品のほとんどは、京北産や京北で手作りされたもの。木の香りに包まれてリラックスしながら、京北ならではのお買い物を楽しんで。
📍店舗情報
道の駅 ウッディー京北(みちのえき ウッディーけいほく)
075-852-1700
京都府京都市右京区京北周山町上寺田1-1
9:00〜18:00
食事処 10:30〜16:30(LO/16:00)
無休(12月30日〜1月3日休)
https://fuw.jp/woody/