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宇治・抹茶スイーツの憧れの老舗「伊藤久右衛門」「中村藤𠮷」の魅力を徹底紹介

【宇治市】【2023.12.28】

宇治は、全国的に有名な高級ブランド茶「宇治茶」の生産地の一つ。茶処、宇治には老舗のお茶屋さんが軒を連ね、それぞれに上質な宇治抹茶を使ったオリジナリティーあふれる抹茶スイーツを提供しています。なかでも「伊藤久右衛門」と「中村藤𠮷本店」は、一度は訪れてみたい憧れの老舗。今回は、本店＆季節限定商品やお土産ランキング、そしてスムーズに入店できる方法まで、それぞれの本店を徹底取材してきました。

宇治茶好きの地元民から愛され続ける「伊藤久右衛門」本店へ

1832年（天保3）創業の宇治茶専門店、伊藤久右衛門。敷居の高いイメージがあった宇治茶を「もっと気軽に楽しんでほしい」という思いから、1996年に伊藤久右衛門宇治本店・茶房をオープンし、いち早く、抹茶スイーツの提供を始めました。自慢の抹茶を使ったスイーツやフードメニューはオープン以来、人気を博しています。

京都に支店を5店舗構えますが、駐車場を完備するのは本店のみ。なんと40台駐車OK。特に、本店は宇治茶を愛する地元民の御用達です。

こちらは茶房の客室。床の間に季節の花やお軸が飾られたモダンな設えで、どこか落ち着いた雰囲気が漂います。営業時間は10時～18時（17時30分LO、無休 ※元旦を除く）。

香り高く、美しい深緑を放つ伊藤久右衛門の宇治抹茶は、伝統の技法「石臼挽き」によるもの。茶房ではそんな自慢の抹茶を使ったデザートやフードメニューが目白押しです。

本店茶房一番人気のスイーツは「伊藤久右衛門パフェ」

中でも本店一番人気は、屋号を冠した「伊藤久右衛門パフェ」1,090円。上から下へ、抹茶せんべい、ホイップクリーム、あんこ、みかん、白玉、濃い抹茶アイス、黒豆、抹茶ゼリー、バニラアイス、寒天、抹茶蜜。宇治抹茶を使用した自家製のアイスやゼリーは苦みと甘みの絶妙なバランスでお茶本来の美味しさが堪能できます。11種類の素材の味わいと食感の美味しさを楽しめ、最後まで食べ飽きない工夫が凝らされた一品です。お茶セットは1,390円。

注目の期間限定スイーツ！シーズンだけのお楽しみを要チェック

新茶、あじさい、さくら、もみじ、桃、マスカットなど、四季折々の素材を活かした豪華な期間限定のパフェは、なんとその数全部で10種類。

冬季（12月～2月中旬頃）には「抹茶チョコレートパフェ」1,390円が登場。お土産としても評判の宇治抹茶が濃厚な「生チョコレート」や、甘酸っぱい苺と抹茶チョコレートのハーモニーがたまらない「お茶苺さん」など、抹茶チョコが主役のパフェです。

また、季節毎にテーマが変わるスイーツプレートは、チーズケーキやロールケーキ、ミニパフェ、アイス、大福など8種の抹茶スイーツを一度にいただける夢のような商品。2024年1月からは雅やかな物語の世界観を表現したスイーツプレートが登場します。

本店茶房一番人気のフードは京都名物「にしんそば」

「にしんそば」1,390円。抹茶そばの豊かな抹茶の風味と甘辛く炊いたにしんの旨味が、そばつゆに広がります。かやくご飯、特製のお茶の佃煮、ゆば付き。抹茶の生そばを味わえるのは茶房ならでは！そのほか、抹茶カレーなどのユニークなメニューも。

本店限定のお土産「宇治抹茶生どらやき」はマストバイ

こちらは、銘茶やお茶スイーツなどの商品が常時約60種類並ぶショップ。一画には、試飲コーナーとして活用されている大きなカウンターがあります。気になる茶葉があればこちらで試飲を。

こちらでぜひ購入したいのが、宇治本店のみで水・土・日限定販売の「宇治抹茶生どらやき」240円。本店併設の宇治菓子工房にて焼き上げたふわふわの生地に、たっぷりの濃厚抹茶あんが包まれています。各日、売り切れ次第終了なので、購入はお早めに。

伊藤久右衛門本店の人気お土産ランキングベスト3

●1位　宇治抹茶ガトーショコラ宇治のこみち（5個入 1,100円）

大好評の宇治茶スイーツ。栄えある1位は、ホワイトチョコレートたっぷりのケーキの中に抹茶を練り込んだガトーショコラ。冷やすと、キレのある抹茶の香りとなめらかさが際立ちます。

●2位　宇治抹茶だいふく（6個入 1,389円）

まろやかな口当たりとスッキリとした甘みが上品な濃厚抹茶あんを、冷やしても柔らかな食感が続く、特製生地で包みます。渋めに淹れた煎茶とご一緒にどうぞ。

●3位　宇治抹茶カプチーノ（5本入 646円）

石臼挽き抹茶ならではの香り高い抹茶の風味がふんわり香り、やさしい甘さとクリーミーな泡立ちが心地よい本格抹茶カプチーノです。お湯の代わりにミルクを入れれば抹茶ラテにアレンジ可能。

待ち時間を削減！スムーズに入店する方法

店内入ってすぐの場所に、番号呼び出しシステムの機械があります。まずは、タッチパネルをタップして受付番号を発行。公式ホームページに、待ち時間、待ち組数、呼び出し中の番号をリアルタイムで表示してくれます。

▶待ち状況はこちらからチェック

【おまけ】JR宇治駅前店茶房にも限定が！その名も「宇治茶あいがけカレー」

本店から徒歩15分にある、JR宇治駅前店茶房。日本庭園を眺めながらゆったりとしたひと時が過ごせる店舗です。こちらの茶房の限定メニューといえばこちら。「宇治茶あいがけカレー」単品1,290円。抹茶カレーはスパイシーで爽やかな辛さが広がり、ほうじ茶カレーは、通常より火入れを強くしたほうじ茶を使用することで香ばしい香りとスパイスが際立つ仕上がりに。お茶を使った京都の個性派カレー、ぜひ、こちらもご賞味ください。

日本茶エンターテイメントの世界を体感「中村藤𠮷本店」へ

続いてご紹介するのは、中村藤𠮷本店。安政元年(1854年)、現本店の地にて茶商を創業し、以来、約170年この場所で商いを続けている日本茶専門店です。本店は、多彩な銘茶や宇治茶スイーツ、お茶の歴史を伝えるカフェ＆ショップ、体験など、日本茶をエンターテイメント感覚で楽しめる場所なんですよ。カフェは10:00～17:30（16:30LO）、銘茶売場10:00～17:30、いずれも無休（※元日を除く、2024年1月9日～11日は臨時休業）。

本店建物は国が選定する「宇治の文化的景観」の一つに選定

歴代当主が守ってきた建物は、明治期を代表する茶商屋敷や茶工場建物を今に伝える建物として2009年、国が選定する「宇治の文化的景観」の一つに選定。シンボル〇に十で「まると」と染め抜かれた暖簾や看板暖簾の前は記念撮影スポットにもなっています。

店内のそこかしこに、往時の面影を見ることができます。こちらは、物販コーナーの一角にある「拝見窓」。かつてはこの下に拝見場あるいは審査場と呼ばれる台があり、安定した自然光の下、茶師が茶葉の良し悪しを見極めていたそうです。

中庭には、中村藤𠮷のシンボル「宝来舟松」が鎮座しています。2代目が家業安全を祈願して植えさせた全長6mのクロマツで、なんと樹齢250年！帆を立てた船のように見えることから「宝来舟松」と呼ばれています。

製茶工場の名残を感じさせるおしゃれなカフェ 

カフェの建物は明治・大正時代の製茶工場だったもの。建物の構造には手を加えず、柱や梁もそのまま残し、2001年にフルリノベーションして喫茶室をオープン。2021年の改装の際に作られた、壁一面に広がる茶畑の左官アートが目に飛び込んできます。

昔から製茶で使われる柿渋や、漆を使用して作ったテーブルは、いずれも天板のデザインが異なる特注品です。テーブルには茶器がセットされており、季節ごとにおすすめの茶葉を使った本日のウェルカムティーがいただけます。

 竹の器入りは本店限定！名物「生茶ゼリイ［抹茶］」

「生茶ゼリイ［抹茶］」1,380円。京情緒たっぷり、青竹の器に入ったスイーツがいただけるのは、本店ならでは。

長きにわたりお茶屋として培ってきた経験を最大限生かして開発した、生茶ゼリイ。深みのある鮮やかな緑、豊かな旨味と繊細な甘みといったお茶の魅力をそのままゼリイに閉じ込めた逸品。生茶ゼリイを主役に、濃厚な抹茶アイスクリーム、甘さ控えめのあずき、もちもちなめらかな食感の白玉が添えられています。

1月20日頃から2月末まで本店限定『コイスルまるとパフェ』

 きれいに“まると”が目を引く「コイスルまるとパフェ」1,900円。抹茶アイスクリームや抹茶ガトーショコラなどの抹茶スイーツに加えて、甘酸っぱいラズベリークリームをアクセントに。さらに、サクサク食感が楽しいメレンゲやあわぽんといった素材が加わることで、味わいに奥行きを演出しています。

本店一番人気「宇治てん茶を楽しむ”きつね“生茶蕎麦」

 「宇治てん茶を楽しむ”きつね“生茶蕎麦」単品1,400円は、フードの一番人気メニューです。本店でしか味わえない「お茶のふりかけごはん」と、「抹茶ゼリイ（小）」のセットにすると1,950円に。また、てん茶とは抹茶の原料となる茶葉のことを指します。中でも「宇治てん茶」は一年に一度だけ新芽を手摘みする、超希少なものです。宇治てん茶を練り込んだ生蕎麦と、パリパリ食感のてん茶の旨味が、特製出汁で炊いた甘いきつねとベストマッチ！