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イチゴのまち京都・精華町の完熟イチゴスイーツ♡人気パティスリーが生み出す至福の味わい
【精華町】今が旬!パティシエの心をつかむ精華町産・完熟イチゴを味わう
いよいよ冬から春にかけて旬を迎えるイチゴ。愛らしいルックスと、ふんわりと広がる甘くて爽やかな香り、そしてジューシーで甘酸っぱい味わいが魅力です。
そんなイチゴの京都府内最大規模の栽培面積を誇り、完熟で提供するのが、京都府南部の精華町。同町は、個性豊かな和洋菓子店が集まる“スイーツタウン”としても知られているんですよ。
今回は、精華町産の完熟イチゴを使ったスイーツを手掛ける、地元で人気のパティスリー、「ル・フルティエ」のオーナーシェフ宮脇和也さん(以下、シェフ)に、精華町そしてイチゴの魅力を伺いました。
70年の歴史を誇る精華町のイチゴ、産地になった理由とは?
京都府南部に位置する精華町は、台風の影響をほどんど受けない土地柄のため、ハウス栽培に適しており、さらに、気候は比較的温暖で降雪量も少なく、イチゴの栽培に理想的な条件が揃っている地域です。
毎年、イチゴは12月から5月に旬を迎え、2月3月が最盛期。イチゴの作付面積は7,224平米におよび、京都府では作付面積最大規模を誇る、精華町の特産品のひとつです。
精華町でイチゴの栽培が盛んになったのは、70年ほど前から。1990年代には深刻な後継者不足により途絶える寸前でしたが、地元有志の手により再生を果たしました。今では、イチゴ狩りの観光農園は町内屈指の観光スポットとして賑わっています。
華やかなフルーツケーキがお客さんをお出迎え
「ル・フルティエ」は、2007年に精華町で誕生した人気のパティスリー。JR「祝園駅」・近鉄「新祝園駅」から空中デッキで直結している商業施設「せいかガーデンシティ」の1Fに祝園(ほうその)本店を構えます。
無類のフルーツ好きと話すシェフ。「ル・フルティエ」という店名は「フルーツをふんだんに使った、果樹園」という意味をもつフランス語が由来だといいます。全国から厳選したフルーツをふんだんに使った華やかなフルーツケーキなど、常時25種類の生ケーキが、長さ3.6mのショーケースにずらりと並び、お客さんを出迎えてくれます。
精華町産の完熟イチゴをたっぷり使った見目麗しいスイーツを紹介
シェフ曰く「フルーツの中でも特に好きなのが『イチゴ』」。イチゴの旬を誰よりも心待ちにしています。毎年12月から5月にかけて、お店に並ぶイチゴのスイーツは、地元・精華町の「いのうえ農園」から直接仕入れた完熟イチゴに徐々に変わっていきます。最盛期となる2、3月にはイチゴを使った多くのスイーツが精華町産に。さちのか、やよいひめ、あきひめ、紅ほっぺ、さがほのかなどその時々の食べ頃が届きます。
取材した12月は収穫が始まったばかりのタイミングでしたが、精華町産のイチゴを使ったスイーツが早くも2品登場!それぞれをご紹介します。 ※祝園本店とMOMOテラス店のみイートインスペースあり
こちらは「苺のバスケット」1026円。バスケットに見立てたワッフルコーンの中に、カスタードクリームとカットしたフルーツを閉じ込め、贅沢にも大粒のイチゴをドーンと5つ、さらにマカロンやラズベリー、ブルーベリーで彩られた幸せいっぱいのスイーツです。
たくさんイチゴが乗っているので、まずはそのまま完熟イチゴの美味しさを味わってみてください。芳醇な香り、そして甘みと酸味のバランスが絶妙です!
イチゴの美味しさをより引き立ててくれる秘密の一つが、毎日炊き上げる自慢のカスタードクリーム。純度の高い氷砂糖を使用し、雑味を感じないスッキリとした甘みに仕上げられています。イチゴとの相性は抜群です!ぜひイチゴにたっぷりとカスタードクリームをつけてほおばってみてください。
もう一品はこちらの「いちご畑」702円。たっぷりと敷き詰めたイチゴの下は、きめの細かいふわふわスポンジで、イチゴ果汁と生クリームで作った愛らしいピンク色の特製クリームをサンド。そしてイチゴの表面に塗るナパージュ(仕上げ用のツヤ出しゼリー)までもイチゴの果汁入りという、イチゴ尽くしの逸品です。
パティシエと地元農家が切磋琢磨を重ねて実現した美味しさがここに
シェフが精華町・いのうえ農園のイチゴに出会ったのは約5年前のこと。地元商工会からの紹介がきっかけです。「初めて試食させてもらった日から、年々、美味しさが進化していますね。とても研究熱心で素晴らしい農家さんなので、僕たちもいつも刺激をもらっています。そのままでも十分美味しいのですが、素材をより美味しく、スイーツに昇華させるのが僕たちパティシエの使命だと考えます」と語るシェフ。互いに切磋琢磨を重ねた究極の逸品です。
シェフが精華町産のイチゴにこだわる理由を伺ったところ、「イチゴは傷みやすいため、一般的に市場に流通しているものは完熟する前に収穫されたもの。一度、摘んでしまうと追熟できないんです。一方で、地元の農家さんから直接仕入れると、完熟の朝摘みイチゴが手に入ります。ほどよい硬さと美しい色・形、みずみずしく芳醇な香り、イチゴの甘みと酸味のバランスが実に見事です。産地だからこそ実現できる味わいですね」と、教えてくれました。
自然豊かで心癒される精華町は僕にとって特別な場所
パティシエとなり、オーナーとしてパティスリーを精華町にオープンするに至った経緯を伺いました。
オーナーパティシエの宮脇さんは、1968年生まれの55歳。嵐山の和菓子店の3代目として生まれ、祖父は和菓子職人、父は和・洋菓子を手掛ける職人でした。ゆくゆくは家業を継ごうと考えていたシェフは、後継ぎとして、実家を洋菓子店として進化させるため、パティシエの道へと進みます。「あんこよりも生クリームが大好きだったもので」と笑顔で教えてくれました。
京都・岡山・神戸の名店で修業に励み、30歳を過ぎた頃に、フルーツタルトで有名な「キルフェボン」からヘッドハンティングされ、キルフェボン全店のグランシェフとして腕を振るいました。約20年に及ぶ研鑽を積み、2007年に精華町にオーナーパティシエとして「ル・フルティエ」オープン。優秀なスタッフに恵まれ、京都の伏見や洛西、奈良の西大寺に店舗をオープンするまでに成長しました。
住まいと本店をここ精華町に構えるシェフですが、なぜ、精華町を選んだのでしょうか。
「自然豊かで心が癒される環境がまず気に入りました。さらに最先端の研究がなされている『けいはんな学研都市』があったり、若い子育て世帯が多かったりと、明るく活気に満ちた雰囲気が良いですね。また一方では先祖代々、この地域に住んでこられた方々がたくさんおられる安心感もあります。新旧混在した精華町は、住み心地もよく、仕事にも好影響を与えてくれて、最高です。僕にとって特別な場所ですね」。さらに、「古くから交通の要衝として栄えた場所ということもあり、大阪へのアクセスも良く、大阪方面から電車で通勤するスタッフもたくさんいますよ」と続けます。
僕たちが作るスイーツで地元の皆さんに恩返ししたい
シェフの宮脇さんが、祖父や父、師匠からずっと教えらえてきたことがあります。それは、地元を大切にすること。国産の材料にこだわった安心安全なスイーツ作りを信条に、小さいお子さんからお年寄りまで、幅広いお客さんから愛される地域密着型の店舗展開を続けてきました。
「僕たちがここで幸福感を感じながら商売できているのも、いつも温かく見守ってくれる地元の皆さんのおかげです。困ったときは駆けつけてくれる方がいたり、いろんなご縁をつないでくれる方がいたりと…本当に感謝しかありません。今後も一人でも多くの人を僕たちが作るスイーツで幸せにしたい。地元の皆さんに恩返しができればいいなと思います」。
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