【京都・京丹波】“旬”の京丹波へ ― “栗の王国”で味わう、至福のモンブラン

京丹波の秋は栗一色! 全国モンブラン大会も初開催
秋の訪れとともに、一年で最も実り豊かな季節を迎える京丹波町。大粒で甘みの強い「丹波栗」を使った贅沢(ぜいたく)なモンブランが各店に並び、京丹波はまさに「栗の季節」一色に染まります。今年はさらに、全国から自慢の栗スイーツが集まる「全国モンブラン大会」が関西で初めて、京丹波町で開催。丹波栗と全国のモンブランが一堂に会する、栗好きにはたまらない今秋。この季節ならではの味覚を求めて、“栗の王国”京丹波町へ出かけてみましょう。

“栗の王国” 京丹波
京都府のほぼ中央に位置する丹波高原に広がる京丹波町。古くは京の都と山陰、日本海をつなぐ交通の要衝として栄えてきたこの地の豊かな土壌と、清らかな水、そして寒暖差の大きい気候が、「丹波栗」「黒豆」「丹波松茸」「大黒本しめじ」「丹波牛」など、「丹波ブランド」と呼ばれる全国でも有数の特産品を育んできました。

なかでも「丹波栗」は京丹波を代表する存在。大粒で甘みが強く、香り豊か。ほくっとした食感と濃厚な風味は、思わず笑顔を誘います。
その歴史は千年以上、日本最古のブランド品とも。平安時代の古文書『延喜式※』には「丹波栗は鶏の卵ほど大きいが、他所で同じ栗を栽培しても丹波には及ばない」と記されており、いまも昔も“栗の王国”の名にふさわしい地域なのです。
※平安時代中期にまとめられた律令の施行細則を記した法典
森の京都-京丹波で味わう、珠玉のモンブラン
そんな京丹波を旅するなら、丹波栗をふんだんに使ったスイーツ店に立ち寄ってみたいもの。ここでは、おすすめの3店をご紹介。関西初となる「全国モンブラン大会2025」も開かれることから、栗好きにはたまらない10月になること間違いなしです。
◉ bio sweet’s capocapo 菓歩菓歩(本店/カフェ)

自然豊かな京丹波町に佇む人気パティスリー。地元食材をふんだんに使った、体にやさしいスイーツ作りが魅力。和栗ならではのほっくり感と軽やかなクリームのバランスが絶妙で、一口ごとにやさしい甘みが広がります。四季折々の京丹波の景色を眺めながらいただくモンブランは格別です。

【住所】京都府船井郡京丹波町坂原ショウガキ16
【電話】0771-84-0959
【営業時間】カフェ/テイクアウト 11:00〜18:00、ランチ 12:00〜14:00
【定休日】火曜日・水曜日
◉ 京丹波栗工房(京丹波町) 10月11日オープン

京丹波町産の最高級の丹波栗を使った商品を自社で製造・販売する栗専門店が10月11日、いよいよ小売り店をオープン! 目玉商品は、手作りの「京丹波栗きんとん」。京丹波栗と砂糖だけで仕上げた「京丹波栗が持つ天然の甘み」を感じてください!

【住所】京都府船井郡京丹波町須知鍋倉32-1
【電話】0771-85-2395
【営業時間】10:00~16:00
【営業日】土日祝
◉なごみCafe(道の駅 和) 10月4日~11月24日「栗ざんまい」イベント

京丹波町の玄関口ともいえる「道の駅 和」に併設されたカフェ。
秋限定で登場する和栗のモンブランは、ドライブ途中の休憩にもおすすめです。その他、モンブランパフェ、ソフトクリーム、どら焼きなど栗づくし。10月4日~11月24日には「栗ざんまい」イベントが開催されます!

【住所】京都府船井郡京丹波町坂原上モジリ11
【電話】0771-84-1008
【営業時間】9:30〜17:00(ラストオーダー17:00)※1〜3月は9:30~16:30(ラストオーダー16:30)なごみTERRACE 9:00~18:00
【定休日】毎週火曜定休(祝日の場合は営業)※臨時休館日あり
10月18日・19日 関西初開催!「全国モンブラン大会2025」
京丹波町の丹波自然運動公園で開催される「全国モンブラン大会」。2023年に茨城県笠間市で初開催、昨年は熊本県山鹿市で行われ、3回目となる今年は「京丹波町発足20周年」を記念して関西初の大舞台を迎えます。

初日(18日)に、「モンブラン」コンテストが行われ、パティシエや専門家による審査員の投票によって“今年一番のモンブラン”が決定。出品されたモンブランの一部はその場で購入でき、各地の個性あふれる味わいを食べ比べることができます。
さらに会場では、黒豆や新鮮野菜、スイーツなど京丹波ならではの秋の味覚が並ぶ「京丹波マルシェ2025」も同時開催。19日には音楽ライブも。全国の栗と京丹波の恵みが一堂に会し、「食べて、見て、聴いて」、大人から子どもまで一日中楽しめる秋の一大イベントは必見です。

「京丹波町代表」は地元の高校生!
そんな、今年の全国モンブラン大会のコンテストで注目を集めているのが、京丹波町代表として出場する京都府立須知高校です。日頃からヨーグルトやハーブなどの加工品づくりに取り組む生徒たちが、特産の丹波栗を活かしたオリジナルモンブランでプロの名店と肩を並べて挑戦します。
8月には、世界的なラグジュアリーホテル「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の板垣雄己シェフを招いての特別研修も実施。クリームと栗ペーストの割合や、絞り出しの技術、盛り付けの工夫など、プロならではの技術を直接学びました。

3年生の福阪天馬さん(食品科学科)は、
「クリームの割合を変えることで見た目も味わいも大きく変わることを実感しました。せっかく出場するからには、絶対に負けたくない!」と意気込みを語ります。
生み出す一皿には、校内で生産したヨーグルトやハーブも使用予定。地元の素材と若い感性が融合した、新しい“京丹波モンブラン”が大会の目玉になりそうです。

栗づくしの秋を京丹波で堪能しよう
森の京都エリアの名店を巡り、地元ならではのモンブランを堪能。さらに全国モンブラン大会で日本中の栗スイーツを食べ比べ、須知高校の生徒たちを応援する―。

“食べる喜び”と“応援する感動”が一度に味わえるのは、“栗の王国”京丹波ならでは。
栗の香りに包まれる特別な秋を、ぜひ現地で体験してはいかがでしょう。
◉全国モンブラン大会2025
【日時】2025年10月18日(土)~19日(日)
・特産品販売:各日10:00~15:00(予定)
・ステージイベント:18日(土)11:00~12:00
【会場】丹波自然運動公園 こどもの広場 特設会場(京都府船井郡京丹波町曽根崩下代110-7)
【入場料】無料
【お問い合わせ】京丹波町観光協会 tel.0771-89-1717

“モンブラン”と栗の意外な関係
モンブランといえば“栗のスイーツ”というイメージがありますが、実は「モンブラン」という言葉自体は栗を意味していないって知っていましたか!?
語源はフランス語で「白い山」を意味する Mont Blanc(モンブラン)。雪化粧した山頂をイメージして生まれたスイーツなのです。
日本で栗のスイーツとして定着したのは大正時代以降とも。本来は“山の名前”だったモンブランが、今では“栗スイーツ”の代名詞に。ぜひ雑学ネタにしてみてください。
